激震。
5月13日に行われた楽天モバイルの決算発表会で、モバイル業界を揺るがせる、衝撃のプランが発表された。
Rakuten UN-LIMIT VIIだ。
データ使い放題2,980円という価格だけ見れば、これまでと変わっていないのだけれど、最低利用料金が大幅に値上げになった。
これまでは1GB以下のデータ利用ならば0円で利用できたのに、新プランでは、最低でも月額1,078円(税込/3GB以内)がかかってしまうのだ。
まぁ、そもそも、これまで0円で利用できたことが異常ということなのかもしれないが、楽天モバイルは、それを大きな売りにして、契約者数を伸ばしてきた。
しかし、いきなりの、唐突な超改悪。
しかも、既存のユーザーは、この超改悪プランに強制移行されてしまうというのが、あまりに無謀だ。
これまで、「0円だから…」という理由で、とりあえず契約していた利用者は少なくない筈で、そういったユーザーに対しては、まさに寝耳に水の大事件だ。
「ぶっちゃけ、0円でずっと使われても困る」という三木谷社長の発言は、経営者として、素直な本音なのだろう。
しかし、1GB以下の利用で0円運用をしていたユーザーは、楽天との契約に基づいて、正当な利用をしていただけのこと。
それを何だか悪者のように扱う発言をされるのは、何だかちょっと気分が悪い。
かくいう僕も、ここ1年間、ほぼ0円*1で、楽天モバイルを利用してきた。
iPhone SEに、楽天モバイルのe-SIMを導入し、《通話専用》回線として利用してきたのだ。
データ利用時は、併用しているIIJmioのSIMが補ってくれるので、楽天モバイルのデータは全く消費しない。
通話の際、楽天モバイルのデータを使ってRakuten Linkを使おうとすると、エリア対応していない場所が多くイライラする。
しかし僕は、IIJmioのデータ通信下において、Rakuten Linkを利用するため、いつでもどこでも快適に繋がる。
楽天モバイルのデータを使わず、快適に、無制限で通話でき、しかも、留守電やSMSまで使えるというのだから無敵だ。
ここ1年、ほぼ無料で、そんな極楽環境を享受していたので、いきなり月額1,078円かかると言われ、僕は大きなショックを受けている。
データ通信が3GBまで使えると言われても、まだまだ楽天のカバーエリアは未成熟だから、快適な通信は期待できない。
それなのに、いきなり(移行期間があるとはいえ)超改悪プランに強制移行されるというのは、どうにもこうにも納得できないんだよなぁ。
ただ…。
そんな改悪状況であっても、僕は、解約を決断できずにいる。
楽天が発表したキャンペーンに魅力を感じたわけではない。
今回のRakuten UN-LIMIT VII移行にあたり、楽天ではさまざまなキャンペーンを打ち出しているが、それは単なる姑息なまやかし。
楽天ポイントのアップは、年間何十万も楽天市場を利用する人でないと元がとれないし、楽天グループの各種サービス無料利用も、あくまで期間限定。
なので、これらが僕の逡巡理由ではない。
僕が解約を決断できないのは、前述した、Rakuten Linkのサービスが素晴らしすぎるからだ。
僕は毎月、かなりの件数、そこそこの時間の通話をするので、もしも他社にMNPしたら、通話料金がそれなりにかかってしまう。
1件あたりの通話が、5分以内に収まらないことも多いから、無制限掛け放題などのオプションをつけると、確実に月額1,078円以上はかかってしまう。
そう考えると、楽天モバイルからの移行には二の足を踏む。
Rakuten Linkアプリでの通話サービスならば、(改悪後であっても)月額1,078円で無制限に通話可能な上、留守番電話サービスも無料で利用できるから、本当に便利。
もしも楽天モバイルを解約してしまうと、そんなRakuten Linkを利用できなくなってしまう。
これが僕にはどうにも痛い。
通話については、IP電話などを利用すれば、安価に抑えられるのかもしれないが、発信番号が050になるのが嫌だし、品質も劣る気がして、ちょっと決断できずにいる。
ということで、僕はとても悩んでいるのだ。
うーん。
*1:ユニバーサルサービス料が月額税抜き3円かかるため、完全に0円にはならない。