先週1週間、僕は人生初のコロナにかかり、自宅療養を余儀なくされた。
最大38.8℃まで上がった熱は、1日程度で落ち着いてきたが、喉の痛みは数日引きずった。
唾を飲み込むだけでも喉に痛みを感じ、ろくに食事もできなかった。
家を出ることさえもままならないので、運動できない日が続いたにもかかわらず、体重は減る一方。
本当につらい1週間だったが、逆に、そんな1週間だったからこそ(?)得られた喜びもあった。
その1つは、不眠症からの脱却だ。
FitBitの睡眠ログでは、僕の先週1週間の平均睡眠時間は5時間41分だった。
僕は、1日の目標睡眠時間を5時間半に設定しているのだけれど、ここ1年というもの、1週間平均でそれをクリアした週はなかった。
僕は、平日も休日も常に不規則に目覚めてしまって、その後眠れないタイプの不眠症だから、会社を休んだからというのはあまり関係がない。
年末年始もGWも、不眠症は続いていたのだ。
しかし…先週はなぜかそれが大きく改善された。
週に1回か2回超えればいい方、3時間未満の睡眠というのもザラだったので、週平均で5時間半超というのは衝撃的。
6月1週目の平均睡眠時間は4時間40分。2週目は4時間20分。3週目は4時間29分だったのだから、それが一気に伸びて驚くばかり。
しかも、1週目~3週目の睡眠は、中途覚醒を何度も繰り返したあげくのトータルだったのに、先週は夜中に1回程度起きただけ。
睡眠スコアが80を超えた日も2回あった。(それまでは月に1度あるかないかのスコア!)
今週に入って、その傾向はさらに改善。今日までの平均睡眠時間は、なんと6時間4分!
睡眠ログを取り始めて以来、初めての6時間超だ。我ながら、ちょっと驚いてしまう。
もう1~2週間様子を見る必要はあるけれど、もしもこのまま不眠症が治ったのであれば、コロナで安静にしていたことによる療養効果(?)と言えるかもしれない。
もうひとつ。
忌まわしい臀部の痛みも、僅かに緩んできた。
僕は、これまで半年の間、会社で30分以上椅子に座り続けていると、臀部の骨の部分が痛みだし、姿勢を変えないとつらい状態が続いていた。
しかし、今週に入って、痛みの出る時間が遅くなってきた。
30分では全く痛みが発生せず、1時間…いや、2時間ぐらい普通に座れるようになってきたのだ。
決して痛みが治まったわけではないのだけれど、精神的にはかなり楽になった。
丸々1週間、ランニングどころかウォーキングもしなかったし、椅子に座りっぱなしということもなかったことが、結果的に《臀部の休養》に繋がったのかもしれない。
ただ、走るとやっぱり違和感が残る。「腰が沈む」感じになってしまうのだ。
その違和感を無視して喜んで走り続けてしまうと、元の木阿弥になってしまう可能性があるから、ランニングは様子見。
北海道マラソンまで、もう殆ど時間がないから、気持ちは焦るのだけれど、こればかりは仕方ない。
何とかこのまま快方に向かって、走り始めることができることを祈るばかりだ。
それにしても…。
まさか、コロナにかかったことがきっかけで、不眠症や臀部痛が改善されるとは、思ってもみなかったので、驚いてしまう。
僕は、漢検準1級の受験時に学んだ格言を思い出した。
そう。
これはまさに「禍福は糾える縄の如し(かふくはあざなえるなわのごとし)」ではないか!
これは、《人間の幸福と不幸は、より合わせた1本の縄の表裏のように、交互に来るものである。》という意味。
不眠症も臀部痛も、治ったというわけではないので、「幸福」と言えるのかどうかはちょっと微妙なところもある。
ただ、ここ数年全く解決しなかった不眠症や、ここ数ヶ月ずっと悩まされてきた臀部痛に、多少なりとも光明が見えてきたのは、大きな収穫。
最近僕は、とにかくいいことなんて殆どなかったので、この格言通り、いい方向に変わっていくことを願うばかりだ。