M-1グランプリの公式YouTubeアカウントで、昨年のM-1決勝動画配信がスタートした。
僕は、この日を待ちに待っていたので、嬉しくて仕方がない。
僕は、昨年のM-1を、テレビでリアルタイム鑑賞しているし、その後も、録画映像を繰り返し見た。
特に気に入ったヤーレンズのネタなどは、あまりに好きすぎて、すべて暗唱できるようになっているほど。
しかし、この動画配信には2つの大きな意味がある。
1つめは、「完全版の漫才を見ることができる」ことだ。
テレビ版では、漫才中に、時々、審査員や司会者たちの表情がカットインされている。
それはそれで臨場感が感じられて面白いのだけれど、カットインされた瞬間は、漫才映像が寸断されてしまう。
1秒にも満たない寸断だし、音は消えないため、大きな問題はない。
しかし、そういった審査員たちの反応が入ることで、ネタを見ている時の印象が、僅かながらブレてしまう気がする。
また、ヤーレンズのネタなどは、小ボケが機関銃のように詰め込まれているため、カットインによって埋もれてしまったものがあった。
M-1グランプリという番組は、審査員たちの反応や講評、今田耕司の絶妙な司会ぶりも含めて、ひとつのエンタメになっているから、テレビ版は、あれでいい。
しかし、この公式動画では、完全版を見ることで、漫才の奥深さを再体験できるのが魅力だ。
動画配信されたことによる、もう1つの大きな意味は、「それぞれのネタに関する膨大なコメントを読むことができる」こと。
お笑いに関しての感じ方や捉え方は人それぞれ。
僕が繰り返し見た動画でも、気が付かなかった小ネタや解釈があり、それを踏まえてネタを見直すと、あらたな発見がある。
いやぁ、これがほんとに面白いのだ。
コメントはまだまだ今後も追加されていく筈なので、僕は、それを楽しみに、これからも鑑賞を続けようと思っている。
続いて配信される筈の、決勝のファイナルラウンジ(令和ロマン/ヤーレンズ/さや香)の公開も、楽しみに待ちたい。