とにかく明るい安村が、「Britain's Got Talent(BGT)」の準決勝に出場した。
BGTは、世界的に有名な英国のオーディション番組。
その優勝者は、国王の前でパフォーマンスを行うというのだから、その伝統と権威はハンパじゃない。
とにかく明るい安村は、この番組の予選で、かつて日本でもブレイクした「安心してください、はいてますよ」の英国バージョンを披露。
審査員をも巻き込んで大爆笑を獲得。
圧倒的な支持を得て、予選を通過した。
僕は、今回あらためて、予選での番組公式動画を見直してみたのだけれど、いやぁ、やっぱり面白い。
この動画は、公開1ヶ月あまりで、1,000万超の再生数を獲得している。
コメント数も、英語を中心に4,000件超に達しており、如何にこのパフォーマンスが、英国で支持されたかということを物語っている。
そんな、とにかく明るい安村…いや、Tonikaku(英国での芸名/愛称トニー)が、満を持して準決勝の舞台に登場した。
桜をイメージした背景に、桜色のパンツが映える。
この時点で、もう、会場は大爆笑。さぁ、トニー劇場の始まりだ。
予選では、「サッカー選手」「騎手」「ジェームズボンド」「スパイスガールズ」という、英国がらみの全裸ネタを披露。
この準決勝でも、もちろん英国絡みのネタを披露したが、それがいったいどんなものだったのかは…まず、この公式動画を見ていただきたい。
全裸ポーズごとに背景が変わり、舞台セットが運ばれてきて、なんと、エキストラまでつく。
いやぁ、準決勝ともなると、ここまで凄いことができるんだなぁ。
トニーは、そんな舞台設定を十分に生かして、実に楽しそうに、なりきり全裸ポーズを繰り出した。
「アフタヌーンティー」「ロイヤルガード(近衛兵)」「クリケット」「アビイ・ロード(ビートルズ)」「ルイス・ハミルトン(F1ドライバー)」
そして最後は、エルトンジョンの歌に乗せた、全裸ポーズの集大成。
いやはや、もう、見事というしかない。
トニーが「Don't worry. I'm wearing…」という決め台詞を言うたびに、会場から「Pants!」の大合唱が返ってくる。
これはもう、完全に英国人の心を掴んだ芸だ。
結果発表…。
トニーは、惜しくも決勝進出を逃してしまったが、英国の地で、十分にインパクトを残したから、それだけでも大きな価値がある。
審査員たちの講評が、日本語訳つきで公開されているので、ぜひこちらもご覧いただきたい。
審査員の中で最も辛口なサイモンが、大爆笑しながらコメントしているのが、実に印象的。
サイモンの支持を得られたことは、トニーにとって大きな財産になる筈。
決勝進出できなかったのは、そんなサイモンが危惧したように、「英国王に裸芸は見せられない」という、番組側の思惑(?)に負けただけなのだ。(と、僕は勝手に解釈している。)