北海道マラソン翌日の朝。
二条市場で美味しい朝食を食べ、部屋に戻ってきたあと、つらつらとfacebookのタイムラインを眺めていたら、こんな写真が目に飛び込んできて驚いた。
うわっ。新千歳10時発のJAL504便が、大幅遅延!
この写真は、去年のシカゴで一緒だったラン仲間の友人が投稿*1したもの。
友人は、この状況に大きなショックを受けていた。
ショックの理由は、帰りの便が3時間超の遅れになったということだけじゃない。
実は、行きの便(僕と同じ便!)で「函館空港強制着陸」の目にあっており、結果的に、行きも帰りも、JALに翻弄されてしまったことだった。
友人からの続報。
朝10時の便だけじゃなく、後続の便にも大幅な遅れが発生しているものがある。
20時発の便は、23時発(!)に変更。こんな便に当たっていたら、羽田着は0時半過ぎ。当然、電車なんてない。目眩がするような事態だ。
飛行機の場合、その運行ダイヤはちょっと複雑で、電車の遅延のように「順番に」遅れるわけではない。
例えば、僕がチケットを取得していた21時発の便(羽田22時半着)には変更が発生していなかった。
トラブルに伴い、便の順番が「入れ子」になってしまうのである。
だから僕は、一応、そのままでも予定通り帰ることはできたのだけれど、僕には僕の事情があった。
夜に別件の用事があったため、羽田22時半着では遅すぎる。だから、行きと同様、キャンセル待ちで早めの便に振り替えようと思っていたのだ。
ということで、もともと、夕方になる前には空港に向かう予定ではあったのだけれど、こんな事態が発生しているとなれば別。
振り替え可能なチケットを持っている人は、みんなできるだけ早い便に振り替えたい筈で、となると、その競争率も尋常とは異なっている可能性が高かったからだ。
ということで、僕は、チェックアウトの予定を早め、いざ、空港へと向かった。
途中、餃子でパワーを補給して向かうつもりが挫折*2…というアクシデントはあったものの、12時過ぎには新千歳空港に着くことができた。
案の定…。
チェックインカウンターは大混乱。
トラブルの件を知らないまま、新千歳空港に着いた人たちが、皆、驚きの声を上げていた。
僕も、友人がfacebookに情報を提供していてくれなければ、夕方頃に来て(たぶんさらに凄い状況になっていた筈)大慌てしていたと思うので、友人に、心から感謝した。
ただ、JGC(JAL Global Club)のカウンターは、ここまでの行列にはなっていなかったため、僕はそのカウンターで、21時以前の便すべてにキャンセル待ちをかけた。
出発時刻12:00の便の呼び出し時刻が12:20。
JALキャンセル待ちの呼び出しは、基本的に「出発20分前」なので、実際は、12時40分発になっているのだろう。
その後13時発の便があり、続いて10時発(だった便)が13時15分に出るようなので、時間も順番もめちゃくちゃだ。
それに伴い、12時20分以降、キャンセル待ちの呼び出しが集中。
そして、この大混乱が、逆に、僕に幸運をもたらした!
前編のエントリーで詳しく書いたが、キャンセル待ちの優先順位は、その便ごとに「ステータス順→受付先着順」なので、どんなに早く受付しようが、ステータス上位の人で埋まってしまったら、順番が回ってこない。
案の定、一番早いJAL508便は、S(最上位)クラスの人の呼び出しだけでいっぱいになってしまった。
その後も、航空機が予定通り運航していたら、同じ事態になっていた可能性が高い。
待ち時間の間にも、Sクラスの人は続々空港に到着する筈だから、その人たちに、僕は追い抜かれてしまう。
しかし、今回は、そうならなかった。
呼び出し時間が集中していたおかげで、いったんSクラスの人がはけ、次位クラスである僕に順番が回ってきたのだ!
ということで…。
なんと僕は、13時発の便*3に乗ることができた!
結果的には、朝イチで情報を教えてくれた友人の便(10時発→13時20分発)を追い抜いてしまうことになり、なんだかちょっと申し訳ないようにも思えた。
ただ、実際は、そんなに申し訳なくもなかったかもしれない。
この友人は、なんと、ワン・ワールドアライアンスで世界一周(!)を行っている旅の達人で、JALのステータスも、最上位のSクラスを保持。
便を振り替えたければ、いくらでも早い便に振り替えられた筈だ。
あえてそれをしなかったのは、まさに、Sクラスの人だけが利用できるダイヤモンド・プレミアラウンジ(なんという素敵な響きだろう)でまったりすることができたためだと思う。
友人がアップされていた、新千歳空港ダイヤモンド・プレミアラウンジの情景。いやはや、これは確かに、まったりと、優雅に過ごせるだろうなぁ…。
この写真を見ていたら、僕もまた、再びJAL修行をしたくなってきたw
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