昨日、1ドルが140円を割り込み、139円台に突入した。
約1年2ヶ月ぶりの139円台ということで、マスメディアはこぞって、「円高」が進んでいると報道。
ただ、この報道にはちょっと違和感を覚えてしまう。
確かに139円台にはなったものの、まだまだ断然の「円安」だからだ。
それは、ここ5年間の為替相場を見れば明らか。
このグラフはドルを基準にしているため、上がれば上がるほど、円安ということになる。
2021年まで、円は110円前後で安定していた。
それが2022年を契機に爆上がり。超「ドル高円安」時代に突入していく。
僕がNYCに出走した11月には、1ドル150円まで上り詰めた。
当時の僕は、最悪タイミングでの渡米になったなぁと、異国で嘆いたことを思い出す。
しかし、それでもまだ円安の流れは止まらなかったのだ。
いったんは130円程度まで下がったものの、それを底値として円安まっしぐら。
今年は、なんと160円にまで達してしまい、このままだと「1ドル180円…いや、200円だってあり得る」と思った。
だから、一時的にでも139円台になったことは、若干の《円高》傾向であるとは言えるだろう。
グラフの推移を見ていると、今回も一時的な《揺れ戻し》の可能性は否めず、まだまだ油断はできない。
現に、今日現在は1ドル140円台に戻っているのだ。
ただ、専門家によれば、今回ばかりはもう少し円高が進むのではないかとのこと。
最近、ドルが弱くなってきているから、相対的に円が強くなるという予測。
今度こそ、ついに、本当の「円高」回帰がやってくるのだろうか。
ここ2年間は、地獄の円安状況が続いていたので、なんとかそれが是正されることを夢見たい。