今年は、僕にとって、マラソン元年の年だった。
ランニングに目覚めた去年。出場したレースはたった1回(富士マラソンフェスタ)だったのに、今年はなんと11回も出場しているのだから、我ながら驚く。震災の影響で出られなくなったレースも多数あるのだけれど、その反動で(?)秋以降は特に集中して出まくった印象がある。
大会出場後は、必ずエントリーもあげていたので、自分の備忘録も兼ねて、ここで振り返って見ることにしよう。
まずは、僕にとって、フル初出場となった、この大会から。
- 1月30日 勝田全国マラソン
(フル 42.195km/タイム 4:12:19)スタート直後から、延々と続く沿道の方々の熱い応援に唸った。ここまで応援していただくと、本当に力が湧く。そしてこの声援は、ほぼ間断なく、最後まで続いたのだ。初フルで不安一杯だった僕にとって、これがどれだけ救いになったことか。地元に根付いた、本当に素晴らしいマラソン大会なのだなぁということを心から感じた。
(勝田の風になった4時間12分〜勝田全国マラソン2011)
- 2月11日 森林公園完走マラソン
(ハーフ 21.0975km/タイム 1:50:45)いやはや、本当にきついコースだった。平坦なところを長い間走った記憶が殆どない。アップダウンの連続。上り坂がきついのは言うまでも無く、下りも、天気が天気だけにスリップしそうで怖かった。途中、未舗装のコースもたびたび出現。なんとなくクロスカントリーチックでもあった。
(満身創痍の森林公園)
- 5月22日 洞爺湖マラソン
(20km/タイム 1:35:29)現実は冷酷だった。どんなに僕が驚こうが嘆こうが、失われた22.195kmが還ってくることはない。僕が夢見ていた洞爺湖フルマラソンの道程は、ハーフにも満たない、中途半端な20kmマラソン(しかも公認記録は10kmしか残らない!)に変わってしまったのだ。あぁ。
(失われた22.195km〜洞爺湖マラソン2011の驚愕)
- 5月29日 山中湖ロードレース大会
(ハーフ 21.0975km/タイム 1:44:56)レースの間も、雨は一向に収まることなく、時折スコールのようになって身体に降り注いできた。上半身はポンチョを着ていたが、長袖シャツの袖はびしょ濡れだし、タイツもぐっしょり。身体じゅうが重くなる中、走り続けるのはやっぱりきつかった。
(土砂降りの雨、水溜まり、そして泥田の1時間45分〜山中湖ロードレース)
- 6月26日 富里スイカロードレース大会
(10km/タイム 0:48:48)スイカアドバルーンの下に、瑞々しいスイカが並ぶ。心躍る情景。スイカはその9割以上が水分だから、給水代わりにもなる筈で、ランナーに向く補食だと思う。何より、給スイカ所というそのネーミングが素晴らしいではないか。これだけで、このレースの人気は約束されたと云っていいと思う。
(スイカロードを駆け抜ける快感、スイカ三昧の至福)
- 8月28日 北海道マラソン
(フル 42.195km/タイム 3:55:14)スタート時点で28.9℃。過酷と言われた去年より、さらに2℃ぐらい高かったのだ。アスファルトの上での体感温度はもっと高かったに違いなく、そんなところを、よく42.195kmも走ったものだなぁと思う。しかも、僕にとってはまだ2度目のフルマラソンなのだ。
(満身創痍で達成したサブ4の目標)
- 10月9日 いわて北上マラソン
(フル 42.195km/タイム 3:48:51) ※フル自己ベストこの大会は、なんと、ゴールインした人全ての名前をコールしてくれるのだ。競技場に入ってトラックを1周。ゴールイン直前になった頃、ゼッケン番号とともに、僕のフルネームもコールされた。いやはや、本当にこれはたまらない。なんという格別さだろう。道中の交通整理や誘導なども見事、その他さまざまな点に至るまで、ストレスの全く掛からない、本当に素晴らしい大会だった。運営者に拍手。
(ストレスフリー&格別の「いわて北上マラソン」だからこそ達成できたPB)
- 10月30日 手賀沼エコマラソン
(ハーフ 21.0975km/タイム 1:39:41) ※ハーフ自己ベストそして素晴らしいのが、風、だ。走っている間じゅう、秋風が身体を吹き抜けて、本当に心地良かった。スタート時刻以降は、曇りがちの天気になり、日射しが強くならなかったのも良かった。走っている道中、随所で太鼓や吹奏楽の応援もあり、心救われたところも多々。
(手賀沼の心地良い風が後押ししてくれた自己ベスト)
- 11月6日 ニューヨークシティマラソン
(フル 42.195km/タイム3:49:31)今年は、自分なりにタイムにこだわってしまったが、そんなことを気にせず、26.2マイル(42.195km)の情景と、町中の声援を堪能しながら走れば良かった、とまで思っているほど。タイムなんかどうでもいい。そんな思いを抱くマラソン大会は初めてだ。それほどまでに素晴らしい大会だった。
(一生忘れられない26.2マイルの至福〜NYシティマラソン2011)
- 11月27日 つくばマラソン
(フル 42.195km/タイム3:51:12)この秋最大の目標レース、の筈だった。フラットな高速コース、そしてマラソンには最高の気候条件となる時期。ということで、ランナー間で評判の高かった大会だからだ。そして、この2つについては間違いなくその通りだった。自己ベストを出せる条件が整っていた筈だった。この条件だけ見れば。しかし、結局僕は目標を達成できなかった。
(体調不備とトイレ不備に泣いたつくばマラソン)
- 12月4日 横浜マラソン
(ハーフ 21.0975km/タイム 1:42:37)スタート地点は、横浜屈指の観光地である山下公園であるから、当然ここは観客が多い。大歓声に見送られて、数千人のハーフマラソン出場ランナーたちが駆け出した。しかし、盛りあがったのはここまで。この後のコースは、休日のために殆ど人気がない倉庫街を延々と駆け抜けていくことになった。首都高速の下も、かなり長い間走っていて、ここも殆ど観客はなし。実にストイックな大会だった。
(無人の倉庫街と高速下を淡々と駆け抜けた「横浜マラソン」)
- 12月11日 奈良マラソン
(フル 42.195km/タイム 3:52:26)次から次へと続くアップダウン。強烈な登り坂では、時々心が折れそうになった。前回のつくばマラソンが、道中ほぼフラットなコースだっただけに、尚更厳しかった。しかし、何とか乗り切れたのは、道中での温かい応援のおかげだ。特に、前述のオリジナルナンバーカード効果が大きい。どんなに疲れていても、「ICHIZOさん頑張って!」と、若い女性に叫ばれたら、元気が出るというものだ
(1年の締め括りに相応しい感動ランだった奈良マラソン)
※こうやって振り返って見ると、それぞれのレースの記憶が鮮明に甦ってくる。この思い出たちは、僕の一生の財産だ。マラソン大会って、本当に良いなぁ、とあらためて思う。
来年も、素晴らしい大会に出場し、そしてできれば今年の記録を塗り替えることができるよう、走り続けていきたい。
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