ブエナビスタとレッドディザイアの実力が抜けているのは歴然。
それはわかっているが、ともにドバイの激走帰りという点に死角がある。ウォッカがこなしたのだから問題ないという声もあるけれど、それはどうだろう。あの馬はドバイで凡走続きだった。一昨年が4着、昨年に至っては5着、7着からの参戦なのだ。しかも、古馬になってからのウオッカは、東京競馬場専用馬になっていた感もあるので、全く参考にならない。
「2強」では素直に決まらないという前提にたって、予想は大きく捻ってみる。
本命はウェディングフジコ。難しいことは考えず、ただ、フジキセキの産駒というだけで本命にする価値がある。理由は簡単。過去、このレースに出走していたフジキセキ産駒の成績を見れば一目瞭然だ。
年度 | 馬名 | 年齢 | 騎手 | 馬番 | 着順 |
2008年 | エイジアンウインズ | 4 | 藤田伸二 | 6 | 1 |
2007年 | コイウタ | 4 | 松岡正海 | 4 | 1 |
2007年 | コスモマーベラス | 5 | 蛯名正義 | 13 | 15 |
2007年 | ビーナスライン | 6 | 秋山真一 | 18 | 18 |
2006年 | コスモマーベラス | 4 | 柴田善臣 | 5 | 4 |
勝った2頭、そして大健闘した2006年のコスモマーベラスには共通点がある。フジキセキ産駒でありながら惨敗してしまった他の2頭*1と違う点があるのだ。そして僕は、それが今回のレースの鍵だと思っている。
まず目につくのは、この3頭の好走は、全て4歳時だったということ。それが鍵だったとすると、ウェディングフジコは来ない。6歳馬だからだ。しかし、本当の鍵は年齢ではないと僕はみた。枠順だ。好走した3頭は、全て内枠。それに対して、凡走した2頭は外枠なのだ。これが大きなポイント。器用な立ち回りを得意とするフジキセキ産駒にとって、まさに内枠こそがポイントになる、と僕はみた。
今年のレースで、フジキセキ産駒はウェディングフジコただ1頭。しかも4番枠。これが狙わずにいられるものか。人気薄すぎて、何かの罠ではないかと思うほどだ。
戦績だって悪くない。重賞こそ勝っていないが、ここ2戦の重賞で2着、3着。先行できる脚もあるから、超スピード馬場になっている今の東京で内枠を引いたのは断然有利。勝つまでは難しくても、3着までなら十分食い込む可能性があるとみた。頼むぞ隼人!内を器用に抜け出して来い。
対抗はブエナビスタ。久々のマイルに不安説も出ているけれど、小回りコースならばいざ知らず、底力がいる東京マイルならば心配要らない。先行馬圧倒的有利の馬場になっているので、以前の脚質ならば不安だったが、ノリの教育により、先行できるようになった今なら大丈夫。勝つならあっさりまで。
3番手はもちろんレッドディザイアだけれど、この馬はドバイ遠征の疲労が心配。枠も外過ぎるし、差し馬不利の馬場も向かない。連下の1角でいい。他に、ベストロケーション、ラドラーダ、ミクロコスモス、ブロードストリート、ブラボーデイジー、アイアムカミノマゴ、プロミナージュあたりまで手広く流す。
馬券は◎○2頭軸の3連単マルチ。ブエナビスタを絡めても、ウェディングフジコとの3連単なら、どれも好配当。後悔しないように手広く買う。
◎ウェディングフジコ
○ブエナビスタ
▲レッドディザイア
△ベストロケーション、ラドラーダ、ミクロコスモス、ブロードストリート、ブラボーデイジー、アイアムカミノマゴ、プロミナージュ
*1:うち1頭は2007年のコスモマーベラスだけれど、便宜上別に扱う。