餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

ランと餃子とデジタルガジェット。ときどき、映画や雑誌の話。言いたいことを言い捨てるブログ。

ランと餃子とデジタルガジェット。ときどき、映画や将棋の話。言いたいことを言い捨てるブログ。

スポンサーリンク

出色の「スラムドッグ$ミリオネア」に酔った120分

スポンサーリンク

公開日が決まる前から、ずっと、ずっと楽しみにしていた映画だった。4月18日公開ということが決まってからは、毎日、心の中でカウントダウンしていたほどだった。
今年度のアカデミー賞で8部門もの賞を獲得した作品なのだから、その評価の高さについては、既に折り紙付きだ。ただ、自分の嗜好と合わない傾向の作品ならば、僕はここまで興奮したりしない。
《クイズ$ミリオネア》《全問正解》《不正疑惑》《インド》《スラム》《無学の青年》などなど、さまざまなキーワードが絡み合う予告編を見ただけで、僕はすっかりノックアウトされてしまった。
ということで、胸を躍らせながら、今日映画館でついにその「スラムドッグ$ミリオネア」を観賞。これからご覧になる方の興を殺がないよう、ネタバレにならぬよう気をつけながら、この感動をつらつらと書き綴ってみたい。
映画『スラムドッグ$ミリオネア』公式サイト 
(※映画情報誌等での作品紹介以上のネタは書いていないつもりだけれど、まっさらなまま楽しみたいという方は、以下スルー推奨。)
ひとことで云えば、まさに、感動しまくりの120分だった。
何より、物語の舞台となったインドのムンバイが凄い。凄すぎる。本物のスラム街で撮影したという映像は、迫力満点。舞台は全編インドで撮影され、登場人物も、みなインド人の設定だ。何より子役たちが素晴らしい。流石、映画王国インドの子役だ。誰もが皆、いきいしていて瞳にチカラがある。僕は何よりそれに痺れた。
物語は、主人公のジャマールを中心に流れていく。
彼がクイズ$ミリオネアの回答者に出演しているシーン、警察署での取り調べを受けているシーン、そして回想シーンの3つの時制で描かれる。この3つの時制が、見事に絡み合って、物語には、非常に厚みがある。
世界的に有名なクイズ番組を題材にしていることで、それに寄りかかったストーリーになっているのではないかという懸念も微かにあったのだけれど、とんでもない。確かに、「クイズ$ミリオネア」の設定なくして、この物語は成り立たないが、絡み合う回想シーンが醸し出す圧巻の物語は、クイズ番組の緊張感を遙かに超えていると思う。それはある意味、ご都合主義と言えなくもないのだけれど、それを吹き飛ばすような魅力が、この作品には、ある。
全編を通して迫力とパワーがあるムンバイの映像。物語を貫く壮大な愛。そして、音楽。どれをとっても素晴らしい。
僕は、120分間、まさに息をつく暇もないほど、堪能した。流石はアカデミー賞受賞作、評判に違わぬ大傑作と訴えたい。
超オススメ。


マラソン・ジョギングランキングへ