G1の有力馬で3着ばかりを繰り返すデザーモには、腹が立つやら呆れるやらという思いが尽きないのだが、逆に考えると、「G1で3着固定」なら、相当に信頼できる気がしてきた。今年のG1では、7戦に騎乗して(0,0,5,2)という驚異的な成績を残しており、なんと3着率71.4%なのである。3着じゃなければ着外という、実にわかりやすい成績で、この秋は、驚愕の4戦連続3着。4度まで続けば、5度目もあって全く不思議ない。
かたや「G1で2着」と言えば、横山典弘の出番だ。デザーモほど極端ではないが、それでも、15戦に騎乗して(0,4,3,8)であるから、2着率26.7%の高率だ。ノリの場合、3着の可能性もあるのだが、「3着はデザーモの指定席」であるから、1つ上の着順を目指してくれるかも知れない*1。そして、今年の有馬記念でノリが乗る馬は、昨年2着のリンカーンとなれば、まさに「2着ゲット」にはお誂え向きだ。
もうひとり、G1の2着と言えばルメールを忘れまい。騎乗数こそ少ないものの、今やノリのお株を奪うほどのG1シルバーメダリストで、今年のG1では、(0,2,0,2)と2着率50%を誇り、過去も含めた全成績まで広げても、(0,5,0,4)と、55.6%もあるから驚きだ。それも、見事なまでに2着か大敗の徹底ぶり。そして、ルメールが有馬記念で騎乗する馬は、これまた2着が似合うハーツクライであることは見逃せない。この3人に共通するのは、「2着、3着はあるが1着はない」ということで、そう割り切ると、かなり簡単に馬券をとることができる(気がする)。もしも有馬が混戦ならば、それぞれG1制覇というのは十分あり得たが、今年に限っては、あの馬がいる以上、迷う必要はない。
ということで、現時点での有馬記念予想は、1着ディープインパクト、2着横山典弘(が乗るリンカーン)かルメール(が乗るハーツクライ)、3着デザーモ(が乗るゼンノロブロイ)の3連単馬券2点でもいいのではないかと、僕は思っている。
*1:この辺はかなりご都合主義。