本命は決まっている。ジャリスコライトだ。不安要素は山ほどある。デザーモのG1での勝負弱さは特筆ものだし、10頭隊列の変則調教がG1向きの仕上げとも思えない。ハイペースも右回りも未経験だ。相手関係も一気に強くなる。しかし、それでも僕は、この目でみた強さを信じたい。あのいちょうステークスには、それほどの凄さがあったのだ。ジャリスコライトの単。これだけにしようかと思ったが、デザーモならではの「前詰まり」「仕掛け遅れ」が生じる可能性は十分あるので、他馬も押さえておくことにしたい。
対抗はフサイチリシャール。前走は実に圧巻だった。母も姉も、2歳時から活躍した血統であるし、レースを重ねる毎にクロフネばりの凄みも出てきている。これまで中距離戦を使ってきているが、血統的にはむしろマイル向きと思えるだけに、中山の1600メートルは絶好だ。さらに、逃げると思われたスロクハイネスが回避して、単騎逃げも見込める展開。朝日杯FSには絶対の強さ*1を見せる福永鞍上も大いに魅力*2だ。
大方この2頭で堅いと思うが、3番手以下は混戦。普通に考えればショウナンタキオンなのだろうけれど、出遅れ癖のある馬に、この2番枠は苦しい。休み明けも不安だ。重馬場を後方から新潟2歳Sは確かに衝撃だったが、むしろ重馬場だからこそついた着差であるとも言えまいか。デザーモ同様、G1では全くあてにならない鞍上も加わって、ここは評価を落とす。代わってダイアモンドヘッドを推奨したい。前走は2着に敗れているが、相手がマルカシェンクでは仕方ないだろう。武豊にとって「鬼門」の朝日杯ではあるが、2着は3回もあるし、苦手意識はないと思う。SS特有の成長力と、武豊の腕を持ってすれば、上位に食い込む可能性は十分だ。もう1頭。未知の魅力たっぷりのダノンブリエを。わずか1戦1勝のキャリアしかないが、2歳戦での無敗馬が侮れないことは先週の阪神JFで実証済だ。
◎ジャリスコライト
○フサイチリシャール
▲ダイアモンドヘッド
△ショウナンタキオン
△ダノンブリエ