これは何かの陰謀かと思った。
阪神牝馬ステークスの枠順を見て、僕はそう思わずにいられなかった。
2004年12月19日(日) 5回阪神6日目 15:40発走
11R 第47回サンケイスポーツ杯阪神牝馬S
3歳以上・オープン・G2(別定) (牝)(混)(特指) 芝 1600m 16頭立B枠馬 馬名 性齢 騎手 斤量 調教師 馬主 生産者 毛色
1 1 オースミハルカ 牝4 川島信二 56 (栗)安藤正敏 山路秀則<鮫川啓一 鹿毛
B1 2 ヘヴンリーロマンス 牝4 *松永幹夫 55 (栗)山本正司 ノースヒ ノースヒ 鹿毛
2 3 ヤマカツリリー 牝4 *小池隆生 55 (栗)松元茂樹 山田博康 阿部栄乃 栗毛
2 4 ブライアンズレター 牝5 *小林徹弥 55 (栗)大久保正 熊坂富寿 早田牧場 黒鹿
3 5 メイショウバトラー 牝4 *武豊 55 (栗)高橋成忠 松本好雄<三木田明 鹿毛
3 6 オースミコスモ 牝5 *安藤勝己 56 (栗)中尾正 山路秀則<岡本牧場 黒鹿
4 7 シアリアスバイオ 牝5 *上村洋行 55 (栗)藤原英昭 バイオ 日高大洋<芦毛
4 8 フォルクローレ 牝5 佐藤哲三 55 (栗)佐々木晶 サンデー ノーザン 栗毛
5 9 トシザダンサー 牝5 *和田竜二 55 (栗)音無秀孝 上村叶 浦河小林 鹿毛
5 10 メイショウオスカル 牝3 *藤田伸二 54 (栗)安達昭夫 松本好雄<日西牧場 黒鹿
6 11 メモリーキアヌ 牝4 *小牧毅 55 (栗)湯窪幸雄 シンザン 谷川牧場 鹿毛
6 12$マルターズヒート 牝3 *石橋守 54 (栗)坂口正則 藤田与志 Omar Tre 栗毛
7 13 アズマサンダース 牝3 *藤岡佑介 54 (栗)藤岡健一 東哲次 日高大洋<鹿毛
7 14 スターリーヘヴン 牝4 *渡辺薫彦 55 (美)高市圭二 サウスニ タイヘイ 黒鹿
8 15 シャイニンルビー 牝5 *ペリエ 55 (美)藤沢和雄 市川義美 社台ファ 青鹿
8 16 ダイワエルシエーロ 牝3 福永祐一 55 (栗)松田国英 大城敬三 下河辺牧 鹿毛
僕の本命ダイワエルシエーロは、よりによって大外を引いた。
これと同じような悪夢をつい最近味わった気がする。
そう。つい先日の阪神ジュベナイルフィリーズだ。
僕はこの時、「この阪神1600Mのように、枠順の内外で大きく有利不利が出るような
コース形態は、いい加減見直すべきではないか。枠順の運不運で実力が正しく発揮
できないような舞台設定は、競馬の平等原則に反する。どう考えてもおかしい。」
と書いた。
http://d.hatena.ne.jp/ICHIZO/20041205#p2
この時の、本命ライラプスは、まさにその外枠(18頭立て17番枠)の不利を
もろに受けた。ごちゃつく2角で和田のヘボ騎乗により大きく振られ、まるで
勝負にならなかったのだ。
武豊も、レース後のコメントで「この枠順では厳しいね。2角では大外まで
振られたしね」と言っているので間違いない。
それほどまでに枠順で有利不利のあるコース形態で戦わざるを得ないというのは
どう考えてもおかしいではないか。
これについては、JRAもようやく重い腰を上げ、来年からコース改修を行うと
いうニュースが発表されている。
http://www.netkeiba.com/news/news.html?param%5Bno%5D=13314
しかし、こういった改修がなされるということは、すなわち、現在のコースに
問題があるということを示しているのだ。
どの枠順になるかは運次第じゃないか、と思われる方もあろう。
それも競馬の予想の範疇だよと。
でも、違うのだ。僕が言いたいのは、「なぜ松田国の有力馬ばかりがインチキ
コースで外を引かされるのか」ということなのである。
これは単なる印象論で言っているのではない。
ここ10年の阪神マイル重賞で3番人気以内に入った松田国厩舎の馬が、
どんな枠順になっていたかというのを、TARGETで調べてみた。
http://homepage2.nifty.com/complement/horserace/matsukuni.html
ケースは6例。中では、タニノギムレットが一番内の9番枠を引き、流石に
これは1着になっているが、あとは大外もしくはそれに近い枠ばかりだ。
そして、7例目となった今回も、その法則は崩れず、またも大外を引かされているのだ。
これを陰謀と言わずして何と言おう。
ならばダイワエルシエーロを切ればそれで済むのかもしれない。
でも、エルシエーロは、今年1年僕がPOGでお世話になった馬だ。
大好きだったロンドンブリッジの初仔でもある。
前回の京阪杯で軽視してしまったお詫びと愛をこめて、この本命は譲れない。
オークス、そして京阪杯のイメージから逃げ馬とのイメージを持たれている
かもしれないが、クイーンカップで最後方から差してきたように、本来は
どんな競馬でもできる馬だ。
この枠になったことで、むしろ思い切った競馬ができると割り切ろう。
福永よ、エルシエーロの実力を信じて4角大外から来い。
相手は難しい。
実力の割に常に人気がついてこないオースミハルカだが、今回は、
枠順の良さもあって1番人気になってしまうかもしれない。
しかし、1800→2200と距離を伸ばしてきた後のマイル戦だけに、
ペースに戸惑う可能性がある。今回はやや軽視。
オースミコスモも同路線を歩んでいるが、長い距離の向いていない
ことは明らかなだけに、今回の距離短縮は好材料。
名手安藤勝の手綱裁きにも期待して対抗。
メイショウバトラーの連闘には驚いた。厳しいことは厳しいが、
もともと中1週、中2週での成績がいいタフな馬だけに問題ないの
かもしれない。連闘で人気が落ちるなら、むしろ狙い目。
もう1頭、シャイニンルビーを。
これもちょっと外すぎる気はするが、そこはペリエの腕でなんとか
ならないか。サンデーサイレンス産駒はまとめて来るという法則も
あるので、ここは狙いたい。
◎ダイワエルシエーロ
○オースミコスモ
▲メイショウバトラー
△シャイニンルビー
△オースミハルカ