楽しい筈の、会だった。
少なくとも、乾杯の時はそう思っていた。
気が置けないラン仲間たち、大好きな中華料理の宴。そのシチュエーションは申し分ない。
ただ、その会の名目が、「サロマ慰労会」となると話は別。
毎年、僕はこの会を楽しみにしてきたが、今年は、そんな心境になれなかったからだ。
いや、もちろん、楽しい会だったのだけれど、それと同時に、ラン仲間と話を進めるたび、あの日の悔しさが、何度も何度も甦ってきて、切なくなった。
昨晩集まったメンバーは14名。うち、あの日のサロマ100kmを走ったメンバーは7名だった。完走者4名と、リタイア3名…。
悲しいことに、泣けてくることに、僕は後者のひとりだった。
僕は、サロマ不出走のラン仲間から、「今年はいったいどうしたの?」という言葉を、何度もかけられた。
そのたび僕は「大雨だったから」「寒かったから」「低体温症の症状が出てしまったから」と繰り返す。
しかし、そんな言い訳をしながら、ちょっと違うとも感じていた。
そうじゃない。単に僕が弱かっただけだ。もう少し頑張ることができた筈なのに、僕は、雨と寒さを言い訳に、自分との戦いに負け、勝手に幕を下ろしていたのだ。
悔しい、悔しい。悔しくてたまらない。
ラン仲間が毎年作成してくれる、サロマ星取り表。
数字は完走回数、黒丸はリタイア、ハイフンは不出走になる。僕は、毎年この表を眺めるのを楽しみにしていたのだけれど…。
今年は、痛恨の黒星。今後、この星取り表に、永遠に残る黒星だ。
ここまで5年は、いい感じでタイムを出せていたのになぁ…。
と。
見苦しい愚痴はここまで。自分で読んでいてもなんだか嫌になるので、口直しに(?)昨日の料理写真を並べておこう。
どんな気分であっても、写真だけはしっかりとっておくのが、泡沫ブロガーの性なのかもしれないw
前菜四種盛り合わせ。
黒酢酢豚。この店の看板メニューのひとつ。
カリカリ感とジューシーな肉の味わいが絶妙。最高に美味しい。
トマトと卵の炒め。ほんのり甘くて優しい味。
ほうれんそうとピーナッツの炒め。黒酢が効いた、独特の味わい。
麻婆茄子。肉味噌風味の甘めな味付け。箸が止まらなくなる。
締めの焼きそば。具だくさん。特に海老が美味しかった。
この店は中華料理店なので、もちろん餃子もあるし、僕は餃子ランナーなのだから、食べたに決まっている。
そもそも、この店の餃子は、黒酢酢豚と並ぶ看板メニューのひとつなのだ。
では、なぜ、餃子写真がないのか?と言われるかもしれない。
餃子のことだけは、サロマの悔恨を振り払って書きたい気分なのと、ちょっとした趣向(?)もあるので、別エントリーにさせていただこうと思う。