尾てい骨の具合が、どうにもこうにも良くない。
週末にマッサージを受けた効果で、一昨日は楽になった気がして少し走った。
すると、昨日はまた痛みが再発。ランだけでなく、ウォーキングも自粛した。
完治まではもう少し時間がかかりそうな気がするので、もう少しおとなしくしていようかと思ったのだけれど、やっぱり今日だけは、少し走りたかった。
そう。
今日の夜明け前は、月と星のコラボが楽しめる筈だったからだ。
今日、午前四時、東京の星空。
月と金星のコラボに加えて、アルデバラン(牡牛座のα星)が、東の空に集結。
月と明けの明星のコラボレーションは、これまでにもたびたび見ているけれど、アルデバランまで揃うことはそんなにない。(…と思う)
月は、あと2日あまりで新月になってしまうから、その前に走っておきたい気持ちもあった。
それに加えて、昨晩…。
「月の満ち欠け」(佐藤正午)が、第157回の直木賞を受賞。ネタ的にも旬(?)だし、これは走るしかないではないかw
ということで、僕は、今日、目覚めるや否や、少し祈りながら家を出た。
なぜ祈りながらかというと、天気予報では、今日の天気が怪しかったから。
案の定、少し雲は多めで、月が見えても金星が隠れてしまったり、金星が雲から出てくると、今度は月が見えなくなってしまったりした。
しかし、僕は焦らずに、ゆっくりと、淡々と走り続けた。なぁに、夜明けまではまだ時間がある、と思ったからだ。
少し走ると、尾てい骨から太ももにかけて、やっぱり少し痛みが出てきたので、ところどころウォーキングに切り替えて進んでいると…。
揃った!
月、アルデバラン、金星の競演。写真だとちょっとわかりにくいのだけれど、月は幻想的だったし、明けの明星は煌々と輝いていて、とても美しかった。
あぁ、やっぱり夜明け前の星空コラボは素晴らしいなぁ…。
月齢25日目の有明月。
1日ごとに欠け、そしてまた再び満ちていく月は本当に素晴らしい。僕はそんな月が好きで好きでたまらないので、やっぱり、「月の満ち欠け」は読んでおこうと思った。
たぶん、月に関する話じゃないと思うのだけどw
走り終える頃には、空が朝焼けに染まってきた。
こういった情景の変化が楽しめるのも、この時間に走ることの素晴らしさだ。
空が明るくなっても、まだかろうじて月は見えるが、金星はかなり探しにくなり、もちろん、アルデバランなどは見えない。
だから、やっぱり夜明け前から走ってよかったなぁと思う。