餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

ランと餃子とデジタルガジェット。ときどき、映画や雑誌の話。言いたいことを言い捨てるブログ。

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予備知識と睡眠が不足していた僕にはキツかった中東映画2本

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祝日なので、ふと、映画のハシゴでもしてみようと思い立った。
いや、ハシゴという表現は正しくない。行った映画館は1軒だけだからだ。名画座なので、2本だてというだけのことだった。
僕が見に行ったのは、飯田橋のギンレイホール。名画座の老舗だ。ここの2本立ては、単なる数合わせではなく、しっかりとしたポリシーで組み合わせて上映している。今回は2本は、中東が舞台。全篇を通して、アラビア語、ヘブライ語が飛び交う、僕がこれまで体験したことのない映画だった。
ともに、世界各国で映画賞を受賞しており、評判の高い作品だ。だからきっと無心で楽しめるだろうと、さしたる予習もせず、しかも睡眠不足の状態で、僕は映画に臨んだ。
これが、大きな間違いだったw

最初に見たのは、「シリアの花嫁」。
結婚がテーマの映画ということで、華やかで明るい映画なのだろうと期待していたのだが、実際は全く異なっていた。
67年の第3次中東戦争以降、イスラエルの占領下となった中東・ゴラン高原において、“無国籍者”の境遇にある花嫁モナが、祖国のシリア側へ嫁いでいく物語だ。1度シリア側へ入ってしまったら、2度と家族のもとへは帰れない。
そんなテーマだから、当然、物語の内容も重たくなる。随所にユーモアもちりばめられているのだけれど、複雑な中東情勢が絡む映画だけに、全篇を流れるテーマは、ゆったりかつしんみりとしている。睡眠不足で臨んだ僕にとって、この緩やかな流れはきつかった。ということで、不覚にも何回か字幕を見落としてしまった*1ほどだ。
この地方の特殊な事情について、予備知識なしで臨んだというのも大失敗だった。政治面、人間関係面など、背景をしっかり掌握していれば、もっとストーリーに集中できたのになぁと後悔することしきり。

続いて見たのが、「戦場でワルツを」。
これも評判の高い傑作だ。第81回のアカデミー賞で、あの「おくりびと」と外国語映画賞を争った映画*2としても有名。画期的なのは、アリ・フォルマン監督自身が体験した、レバノン内戦に関する記憶を探るドキュメンタリーという点。それもアニメという手法を使っているのが、実に斬新だ。
物語は、フォルマンが、心理学者や兵役時代の仲間たちと対話を繰り返し、そのたびごとに当時の情景をフラッシュバックさせながら、真相に迫っていく。戦時中のシーンは、かなりどぎついものもあるが、アニメという手法が、戦争映画特有の血生臭さを殺し、そのため、一見淡々と流れているようにも思える。
回想に至るまでの、ひとつひとつのエピソードには、実は重大な意味があり、そういった点に気をつけて見ていれば、決して「淡々と」流れる映画などではないのだろう。しかし、僕は予備知識なく臨んでしまったことや、睡眠不足で臨んだ2本目ということもあり、結構途中できつくなってしまった。本当は素晴らしい映画の筈なのに、実に勿体ない見方をしてしまったかもしれない。うーん。
戦争映画好きの後輩に、忌憚のない意見を聞いてみたい映画だ。

*1:一瞬意識を失ってしまったためw

*2:下馬評では、こちらの作品の方が有力だったらしい。


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