餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

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吉野家首位転落

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あの吉野家が、ついに首位から転落してしまった。

牛丼決算:
吉野家が首位から転落、売上高1位はゼンショー
 牛丼チェーン大手4社の05年3月期連結決算(吉野家ディー・アンド・シーは2月期)が23日、出そろった。BSE(牛海綿状脳症)問題による米国産牛肉の輸入停止で、昨年2月に牛丼を休止した吉野家が首位から転落し、牛丼の「すき家」やファミリーレストランなどを多角経営するゼンショーが初めて売上高1位になった。

 各社は昨年2月、牛丼を相次いで休止した。ゼンショーと松屋フーズは、豪州産や中国産を使って牛丼復活に踏み切り、増収。一方、「米国産でなければ、本来の味が出せない」(安部修仁・吉野家社長)と牛丼を再開させていない吉野家は、24年ぶりの最終(当期)赤字に転落した。ただ、牛肉の調達コストがかさんだことなどから、ゼンショーと松屋フーズも単体では減益だった。

 米国産牛肉の輸入再開が20カ月以下の牛に限定されると、外食産業の需要量の1〜2割程度しか満たせないとみられる。米国産牛肉が入ってきても、停止前の価格での調達は難しく、各社はしばらく苦しい状態が続きそうだ。
【毎日新聞】


牛丼と言えば吉野家、吉野家と言えば牛丼。
この関係は切っても切り離せなかっただけに、そんな吉野家が牛丼を
失った以上、首位から転落してしまうのは仕方がないことかもしれない。


今年、限定的に牛丼が復活した日、僕はその味に本当に感動した。
久しく「すき家」のハーブチーズ牛丼ばかり食べていたから、その味を
忘れかけていたのだけれど、やっぱり吉野家が断然旨い!と思ったのだ。


吉野家限定復活牛丼に歓喜する
http://d.hatena.ne.jp/ICHIZO/20050211#p1


「牛丼」単品の味、そのもので勝負してきた吉野家にとって、現状は
あまりにもきつい。
牛焼肉丼はそれなりに評判がいいようだが、決定打となるまでには
至っていないようだ。
僕は、あの甘ったるいタレの味がどうにも好きになれない。
何も、吉野家でこんなものを出さなくても、と思うのだ。
http://d.hatena.ne.jp/ICHIZO/20041125#p1


その点、味では劣る「すき家」は、アイデア力については群を抜く。
牛丼の上に《トッピング》をする、という発想は実に見事で、
手間もかからない*1のに、どうして他のチェーンが真似をしないのか不思議である。
(何か特許でもあるのだろうか)


同じ牛丼の筈なのに、上に乗っている物が違うだけで、様々なイメージに変わる。
山菜しめじを乗せれば、和風に。
チーズを載せれば、洋風に。
その他にも、ニンニク、キムチ、きんぴら、と実に多彩で飽きない。
別メニューの「五目あんかけ」と《合いがけ》までできてしまうのだから、
恐れ入るばかりである。
だから、肉の味には不満があっても、どうしても利用してしまうのだ。


すき家


この夏の限定商品として「まぜて美味しいビビンバ牛丼」が登場したので、
先日早速食べてきたが、これも《アイデアの勝利》といえるだろう。
従来の丼で使っている具材(山菜、しめじ、ニンニク、温泉卵、キムチ)を
全て投入し、器を温めるだけでできるのだから、追加の投資はゼロだ。


こういった発想力が、ゼンショーをトップに引き上げたのかもしれない。
正確に書くと、ゼンショーがトップになったのは、「すき家」が主要因
ではなく、「ココス」などのファミリーレストラン関連事業の貢献に
よることが大きいということだが、それでも、この攻めの姿勢がある
限り、まだまだ伸びるに違いないと、僕は思っている。


個人的には《頑張れ、吉野家》という思いは強いのだが、牛丼のない
吉野家にはどうしても魅力を感じない以上、やっぱり「すき家」を
選んでしまう気がする。

*1:吉野家の牛焼肉丼や牛鉄鍋膳などは、注文のたびに牛を炒めたり煮たりしているのだから、その手間の差は歴然だ。


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