欧米などの長距離フライトでは、到着数時間前にも、機内食がある。
往路。(プレミアム)エコノミー*1で、僕は、その機内食を楽しみにしていた。
エア・吉野家!
JALと吉野家のタイアップによる牛丼だ。
僕は、牛丼チェーンの中では吉野家が一番好きなので、これは搭乗前から楽しみにしていた。
JALは、欧米便の(プレミアム)エコノミークラスの機内食で、「エア○○」と名づけたタイアップを結構行っており、今回のエア吉野家は、大好評に基づくアンコール企画とのことだった。
箱を開けると、ご飯の上に牛丼の具が乗っていた。
店舗で提供されているものと同じ、紅生姜と七味唐辛子もつく。
生卵は機内提供できないということなので、「出し醤油入り玉子」が付属。
このまま、牛皿として、ご飯と別々に食べることもできるが、僕はもちろん…。
牛丼にした。
見た目はちょっとイマイチだし、四角い箱なのでちょっと食べにくいが、味は、やっぱり吉野家。
機内食の2食目は軽食となるのが常なので、そういった食事よりは、断然こちらの方がいい。ちょっと感動。
帰路。
ビジネスクラスの機内食に関しては、こういった《企画物》は提供されない。だから、もしも、復路で、別の「エア○○」があったら、ちょっと寂しく思うところだった。
しかし、復路においては、普通の軽食となっていたようなので、僕は、寂しさを感じずに済んだ。
その代わりに湧き上がったのは、「感動」だ。
「ANYTIME YOU WISH」が素晴らしい!
JALのシカゴ便ビジネスクラス機内食は、「ANYTIME YOU WISH」というシステムがあり、好きなものを好きな時間にオーダーすることができる。
これが、僕にはとても嬉しかった。
今まで乗り続けてきた普通席の機内食は、あまり食欲のないときに提供されることも多々。
しかし、貧乏性の僕はそれでも完食してしまうため、機内で無駄にお腹がいっぱいになってしまうのが常だった。
このANYTIME YOU WISHというシステムならば、自分の都合に合わせて、いつでも注文できる。最高だ。
メニューには、軽食や麺類なども含め、さまざまなものが掲載されていたが、まず、僕が選んだのは…。
シカゴ気分の洋食を堪能
洋食だった。
シカゴ風マフレッタサンドと、ギリシャヨーグルトストロベリーソース。
マフレッタサンドは、とても分厚くてボリューム十分。
何がシカゴ風なのかはよくわからなかったけれど、ハムとチーズの味わいがとても味わい深くて、美味しかった。
もちろん和食もチョイス
欧米便のビジネスクラスなんて、もう二度と乗れないかもしれないので、後悔しないよう、ラストオーダー時刻ギリギリに、和食も食べることにした。
メニューの内容は、あっさりしたものだったけれど…。
いかにも「日本の朝食」と云った感じで、ビジュアルは悪くなかった。
ご飯も味噌汁も、メインの機内食で出てきたものと同じ。もちろん今回は、「温め直し」のものになるけれど、それでもしっかり美味しい。
鮭も、ちゃんと脂が乗っていて、僕は、またまた感動。
ANYTIME YOU WISHでは、軽食など、他にも色々なものを注文できたのだけれど、目移りするときりがないし、あんまり食べすぎると、メインの食事が美味しくなくなってしまうので、自粛。
フライト時間は13時間もあったので、ちょっと小腹が空く時もあったが、そんな時も困らなかった。
軽食だって、いくらでも。
機内には、こういった軽食類がいつでも用意されていて、取り放題、食べ放題だったからだ。
季節柄、ハロウィン装飾もなされていて、何だか心が和んだ。
和食後のコーヒータイム。
そのお供には、マドレーヌとチョコレートをチョイス。いやはやこのマドレーヌがメチャメチャ美味しかった。
それもその筈、包装裏面の製造者を確認してみると…。
神戸の名店、アンリ・シャルパンティエのマドレーヌだった。
こういったところまで特別なんだなぁ…と、僕は、その味を噛みしめながら、旅の余韻に浸った。
コーヒータイムが終わる頃、着陸に向けてのアナウンスが流れた。
僕は、もうすぐ現実に引き戻されてしまうことに、大きな寂しさを覚えたけれど、それは、仕方ない。現実の仕事をしっかりこなしてこその、旅だと思うからだ。
今後、仕事でブルーになった時は、シカゴやJALの復路で味わった感動を思い出し、次の旅を夢見て頑張りたい。
*1:こと、メイン機内食に関しては、プレミアムエコノミーとプレミアムエコノミーは変わらない。但し、プレミアムエコノミーでは、別途お菓子などが配られる。