気がつけば、「平成」も、あと1週間となってしまった。
まだまだ先のことだと思っていたのに、月日の経つのは早いものだ。
特に、新元号の「令和」が発表されて以来、「さよなら平成」感が、グッと強まった気がする。
街のあちこちで、あるいは話題の端々に、【平成最後の…】というフレーズが溢れている。
いよいよカウントダウンのタイミングだから、これからは、ますます増えていくだろう。
いちいちその全てを追っていてもキリがないので、僕は殆どスルーしていたが、ひとつだけ、どうしても抑えておくべきイベントがあった。
そう。
「平成最後の満月」だ。
夜明け前ランナーとして…あるいは、走るムーンウォッチャー(?)として、重要なメモリアルデー。見逃してなるものか。
この満月は、先週の金曜日…19日の夜に上り始め、翌20日の朝5時ごろに沈むことになっていた。
そんな19日の夜、あいにく東京の空は曇っていて、月見ができる環境ではなかった。
僕は、「頼む、夜明け前には晴れていてくれ!」と祈りながら、短い睡眠をとり、午前3時前に起床。
早々に、いつものコースへ繰り出すことにした。
冬場と違って、この時期は日の出も早い。
月没時刻になると、もう、空は完全に明るくなってしまうため、満月鑑賞どころではなくなってしまうからである。
ということで、とるものもとりあえず走り出すと、幸い空は晴れており…。
満月が見えた!
まごう事なき、平成最後の満月。
平成だろうが令和だろうが、あるいは、この先どんなに元号が変わろうと、月は同じように存在しているのだけれど、でも、やっぱり僕は感慨深かった。
僕は、しばらく見惚れながら走っていると…。
あっという間に空が青くなってきた。月もどんどん沈んでいく。
河北橋下。僕の定点撮影ポイントだ。もう、空はすっかり明るい。
そして…。
荒川に上る太陽。
もちろんこれは、《平成最後の太陽》ではなく、いつも通りの日の出だ。
僕は、ここでふと思った。
今年、5月1日は、新元号で迎える初めての日。
となると、その日に上る太陽は、《令和》の《初日の出》になるわけか。
これはまた、メモリアルランが必要かもしれないw
【蛇足】
天体物理学の博士号を持つ、「あの」ブライアン・メイが作った、月の写真集が発売されているようだ。
Mission Moon 3-D: A New Perspective on the Space Race (The MIT Press)
クイーン好き、ムーンウォッチャーとしては、ちょっと気になる(^^;