とうとうこの日が来てしまった。
Nike FuelBandとのお別れだ。
動かなくなってしまってから1週間あまり、僕は、さまざまな試行錯誤を続けてきたが、やっぱり、ダメだった。
このガジェットの故障は、今回が初めてではない。僕は、何世代にもわたって使い続けているが、これまでは、何とかリカバリーできていた。
それというのも、Nikeの素晴らしいサポートがあったおかげだ。
まだ、このガジェットが日本で未発売だった頃、僕は、勝手にこれを並行輸入品で購入。そして、故障したときは目の前が真っ暗になった。
こういった場合、何が起きても「自己責任」というのが、当たり前だからだ。
しかし、Webなどで、ナイキジャパンが相談に応じてくれるという情報を入手。
ダメもとでナイキジャパンに相談したところ、なんと、返金対応(!)で応じてくれたのだ。今考えても信じられない神サポートだ。
その後、このガジェットは、日本でもFuelBand SEとして発売され、その直後は大人気を博した。
が…そのブームは長く続かず、あっという間に撤退。
それ以降も、ナイキジャパンの神対応は変わらず、相談した時は、親身になってメールサポートを行ってくれたのだけれど、流石に、もう、無理だろう。
何しろ、もう、このガジェットが市場から消えて、2年以上も経っているからだ。
これまでサポート担当から教えてもらった手段は、既に、全て試してみた。ソフトリセット、ハードリセット、リストア…などなど。
しかし、ダメだった。とにかく、ガジェットが全く起動しない状態になっている以上、絶望的。
何とも本当に名残惜しいけれど、電子機器にも寿命がある。いつか来る日が、今回だったということ。
だから今日は、思い出だけを語りたい。
5年前。初めてこれを装着した時の感動は、今でも忘れない。
ウェアラブルガジェットの先駆けとして誕生し、僕は、それからずっと装着し続けてきたから、切なさが募る。
その1年後、Jawbone UPと出会ってからは、それも併用することになり、W巻き。Garminも含ると、「左手3本巻き」という状態になったが、それでも楽しかった。
Jawbone UPは、スマホの画面を確認しないと、活動量の詳細がわからないのだけれど、FuelBandは、違う。
ガジェット本体のボタンを押せば、すぐにFuel(Nike独自の活動量集計単位)や、Step、時刻などを表示してくれることが魅力だった。
特にFuelという指数が素晴らしかった。
今や、Stepをカウントしてくれるガジェットは数多あれど、あくまで「歩数」測定なので、上半身をこまめに使うような作業などを行っても、殆どStepが増えることはない。
しかし、Fuelは、「活動量」の指数なので、そういった動きもしっかりとカウントしてくれる。
たとえ上半身だけの作業だろうと、活動は活動なので、それをきちんと測定してくれるというのは、非常に大きなポイントだと思う。
僕は、毎日の目標Fuelを2,000としていたが、それを超えると、ボタン押下時に、華やかなイルミネーションが表示され、刺激になった。
アプリにおいても、非常に楽しい画面でお祝いをしてくれる。
累計1,000,000 Fuelに到達した時は、本当に感激だった。
その後も僕は、毎日Fuelを積み重ね…。
累計8,000,000Fuelを超えていた。
あぁ、1日最高記録の日は、去年のサロマの日だったんだなぁ…とか、一昨年の秋は結構走り込んでいたんだなぁ(だから記録も一番伸びていたんだなぁ)とか、さまざまな思いが甦ってくる。
しかし、もう、僕のNike FuelBand SEが新しいFuelを刻んでくれることはない。無念だ。
NIKE(ナイキ) 活動量計 Nike+ fuelband SE ナイキフューエルバンド SE ブラック/ボルト [並行輸入品]
- 出版社/メーカー: NIKE
- メディア: スポーツ用品
- この商品を含むブログを見る
Amazonでは、まだ中古品が入手できるようで、少し心が動いたけれど、流石に、もう…。
ということで、僕は心を決めることにした。
さよなら、ありがとう、Nike FuelBand。とっても楽しい5年間だったよ。