京浜東北線「大森」駅から、徒歩で約7分程度。
表通りから脇道に入り、閑静な住宅街の中を歩いていくと、蒲田餃子御三家(你好/歓迎/金春)の流れを汲む名店、「大連」にたどり着く。
この店の羽根つき餃子が美味しいことはわかっているが、今回、僕が目指した店は、その斜向かいにある店。
開華楼だった。
「大連」は、本場仕込みの中華料理店というイメージだが、この店は、ちょっと違う。
中華メニューが中心ではあるものの、定食メニューには、海老フライ定食などの洋食系の他、さけ定食、さば定食なども存在している。
幅広い料理を取り扱う、町中華の店という趣だ。
入店。
カウンター7席と、4人掛けテーブルが4つ。感染対策もしっかりしている。
僕が入店した時は、先客がいなかったので、ゆったりと、テーブル席に座らせてもらった。
メニューを眺めてみる。
プレミアムモルツ推しのようだったが、僕は、《町中華の神髄は瓶ビール》だと思っているので、迷わず瓶ビールを頼んだ。
そしてもちろん、餃子も注文。
まずは、ビールが登場。
自家製のマカロニサラダが《アテ》としてついてきた。濃厚な味付けで、普通に美味しい。ビールに合う。
厨房で、餃子の焼き上がりを示すチリチリ音が鳴り、ほどなくすると、それが目の前にやってきた。
焼き色が美しい!サイズが大きい!
iPhone SEとの比較。
このボリュームの餃子が、6個で420円というのは、かなり良心的な価格だと思う。
ビールとの競演。
長い間続いた根拠不明の禁酒令がようやく解消され、やっと復活した史上最強のコンビだ。
まさかそんな復活から1ヶ月も経たないうちに、再び禁酒令が施行されるようになるなんて、この時の僕は知る由もない。
だから僕は、至福の餃ビータイムに酔いしれるつもりだった。
囓ってみる。
うわっ。絶妙だ!
僕は思わず、心の中でそう唸った。
カリカリに香ばしく焼かれた薄皮と、ぎっしりの具。ざくざく粗切り野菜の心地よい食感と、じゅわっと感じる肉汁。
絶妙にバランスのとれた、完成度の高い餃子だ。
下味はそれほどついていないので、オーソドックスに酢醤油が合う。
これが6個で420円というのは、やっぱり本当に安い。
僕が入店した後、店内には、地元の常連客と思われる人たちが次々と入ってきたが、皆、こぞって餃子を注文していた。納得だ。
至福の餃ビータイムを堪能していると、追加で注文していた料理が運ばれてきた。