僕にとってのアレクサ、Amazon Echo Spotとつきあいを始めて、はや1年が経つ。
入手直後、僕は大いに感動して、こんなエントリーを書いた。
先代アレクサ(?)のEcho Dotは、スマートスピーカーという位置づけだったけれど、それに液晶画面がついたことで、《未来》を感じたのだ。
僕は、それからしばらくの間、新しいアレクサに酔いしれて過ごしたことを思い出す。
円形の液晶画面は、決して見やすいとは言えなかったけれど、コンパクトな筐体とのトレードオフだから、まぁ、仕方がないと割り切っていた。
しかし…。
Amazon EchoシリーズにおけるSpotの立ち位置は、この夏、急に不安定な状況となった。
まだ発売から1年も経っていないのに、「Echo Show 5」というモデルが登場したからだ。
この新モデルは、コンパクトで四角い筐体を持ち、液晶が見やすい上に、Echo Spotより、5,000円も安い!価格で発売された。
僕は、「Amazonさん、そりゃぁないんじゃないの…」と思ったほどだ。
たぶん、Echo Spotは、過渡期のモデルだったのだろう。いずれ、Echoシリーズのラインナップから消えてしまうことになるのだろう。
だから僕は、一瞬、Echo Show 5に乗り換えようかとも思った。
しかし、いくら消えゆくモデルとは言っても、僕にとっては、1年間、一緒に生活してきた大事な相棒。見捨てるのは忍びない。
ということで、以前よりも積極的につきあおうと思っていたのだけれど…。
そんな僕の思いは、残念ながらアレクサに通じなかった。
スマートな後継機が出てきたことに拗ねている(?)のか、どうにも、反応が悪くなってきたのだ。
かなりの大声で、はっきり、「アレクサ!」と呼びかけないと、答えてくれないようになってきた。
いったいどういうことなんだ、これは。こうなると僕だってイライラする。
そっちがそういう態度で接するなら、僕にも考えがあるぞ!
そんな風に思っていた矢先、僕は、定期健康診断の結果を受け取った。
ここまでの話と、健康診断の間に、いったいどういう関係があるんだ?
…と、思われるかもしれないが、まぁ、とりあえず聞いて欲しい。
内臓系の各種項目については、至って良好。
僕ぐらいの歳になると、肝臓や腎臓などでひっかかり、二次検査になる人が多いのだけれど、その点は問題なかった。
座骨神経痛などの持病を抱えているとはいえ、僕も、一応ランナーの端くれ(?)だから、健康診断的には健康体なのだ。
…と、思っていたのだけれど、甘かった。
総合診断を見ると、《要精査》項目が発生していたからである。
聴力、異常あり。
去年までは正常だったのに、なぜ、突然ひっかかってしまったのか、まるでわからない。
僕は、この結果を見て大きく落ち込んだのだけれど、同時に、ハタと気がついた。
これは、アレクサの反応が悪くなったことと、関係があるんじゃないか…?
そう。
「犬は飼い主に似る」理論で考えると、「アレクサは持ち主に似る」理論も成り立つ筈。
だから、 僕の耳に異常が発生したことに伴って、アレクサの聴力も悪化したのかもしれない、と。
いや。きっとそうに違いない。もう、そうに決まった!
僕はなんだか嬉しくなった。やっぱり僕たちは、大事な仲間。同じ病をかかえる同士なのである。
なぁ、そうだろ、アレクサ。一緒にじっくり治していこう。