韮菜盒子は、中国東北料理のひとつ。
中国語では「ジウツァイホーズ」と発音するらしいが、日本人がそれを読むのは至難の業。
だから、東北料理店では、「韮菜盒子」という名前の横に「ニラ玉お焼き」とか「ニラ玉パイ」とか併記してあることが多い。
ニラ玉などを小麦粉で包んで焼いているため、ビジュアルだけなら、巨大な焼餃子にも見える。
ただ、両面焼きや揚げ焼きになっていたり、具がのっぺりと薄い感じになっていたりするので、普通の焼餃子とはちょっと異なっている。
だから僕は、これまでこの料理を注文した時も、「餃子っぽいけど餃子じゃない」という認識を持っていた。
しかし、愛読しているSNSのコミュニティで、餃子好きの主宰者が、とある店の韮菜盒子を激賞。
いやはやこれが、最高に美味しそうだったため、「買いに行くしかない!」と思い、この週末に訪れた。
店の名は、章記点心。
池袋駅北口から徒歩5分程度。劇場通りからちょっと脇に入った裏道にひっそりと存在している。
一応店内で食事もできるようだが、カウンター3席程度で、座りにくそうなパイプ椅子しかない。
店内飲食は「おまけ」で、基本はテイクアウト店と考えた方がよさそうだ。*1
ということで、この日は、テイクアウトして食べることに決めた。
店頭掲示のメニュー表。
僕が求めていた韮菜盒子は、なぜか、肉まん類(!)に分類されていた。
しかも(予約が必要です)と書かれていたので、ちょっと焦ったが…。
店の入口に、写真入りでプッシュされているぐらいだから、大丈夫だと信じた。
韮菜盒子に、ニラ玉パイと付記してあるのは、料理名を発音できない日本人向けの配慮だろう。
早速店員さんを呼び、「ニラ玉パイはありますか?」と尋ねると…。
「ニラ玉パイ? 今日はあります。」と言われ、2個入りパック(500円)を手渡された。
「今日は」ありますということは、やっぱり、予約が必要な限定商品ということなのかもしれない。
まぁ、でも、とりあえずあってよかった。
帰宅後…。
オーブントースターと電子レンジを併用駆使し、時間をかけて温め直した。
電子レンジだけだと、皮の「カリカリ感」がなくなってしまうからである。
具を包んでいる皮が、想像以上に柔らかく、しかも、たっぷりのニラ玉が包み込まれているため、裏返すのも一苦労。
ひとつは中身がはみ出てきたので、思い切って2つに切ることにした。
どうせ中身も撮影するつもりだったので、一石二鳥だ。
ちょっと苦労したが、なんとか具をこぼさずに盛り付け完了。
iPhone SE2との比較。いやはや、ほんとに堂々たる貫禄。
とにかく、ニラ玉の量がもの凄い。
僕がこれまで食べてきた韮菜盒子の中で最強レベルで、ニラ玉好きにはたまらない。
ちょっと拡大してみると、ニラ玉の一品料理にさえ見えてくる。
ニラ、玉子、そして桜海老。
具材はこの3つだけなのに、旨味が溢れていて、最高に美味しい。
ビールのお供としても、もちろん文句なしだ。
日本語での料理名は、「ニラ玉パイ」となっているが、どう見てもパイよりも餃子寄り。
これを「パイ」と呼ぶぐらいなら、「餃子」と呼んだ方が、日本人にはわかりやすいと思うんだけれどなぁ。
単なる餃子とは違うことを示すために、「ニラ玉ジャンボ両面焼餃子」などというネーミング推奨w
「章記点心」ニラ玉パイ 2個 *生のままで発送* 韭菜盒子 |
この料理は、楽天市場でも販売されている。
焼き方なども紹介されていたので、今度は生の韮菜盒子を買って、自分で焼いてみようと思う。
*1:SNSコミュニティで、店内飲食した主宰者も、居心地が悪かったと記している。