「ニューミュージック」は、1970年代から1980年代にかけて華々しく登場し、大流行した、日本のポピュラー音楽ジャンル。
最近の若い人にはわからないかもしれないけれど、その時代に青春を過ごした人にとっては、心の琴線を刺激する大革命だったと言って良い。
昭和40年生まれの僕は、まさに「ニューミュージック」世代で、僕の青春は、ニューミュージックなしには語れない。
そんな僕の思いについては、過去のエントリーでご紹介させていただいた。
1980年に発行されたこの雑誌は、今でも僕の大切な宝物だ。
何と言っても、表紙写真が圧巻。
ズラリと並んだ若き時代の大御所たちは、今や、ニューミュージックなどという、古くて狭いジャンル*1に、とどまっていない。
しかし、この時代は皆、ニューミュージックの旗手として輝いていたのである。
この時代のことを思い出すと、僕は今でも胸が熱くなる。
そんな僕に、愛読誌の「昭和40年男」が最高の特集を組んでくれた。
「俺たちニューミュージック世代」大特集だ。
その表紙を飾ったのは、ニューミュージック好きなら絶対に外せない「アリス」の三人組。
アリスは、グループであるが故に(?)1980年に発行された「ニューミュージック'80」の表紙には掲載されていない。
しかし…。
見開きのカラーページで掲載されているし、谷村新司は折り込みポスターで登場している。
1980年のニューミュージック界においても、アリスは特別な存在だったのだ。
今回の「昭和40年男」には、そんなアリスの最新インタビューも掲載されている。
アリスは、今年でデビュー50周年になるのかぁ。僕も歳をとるわけだ…。
でも、みんなまだ元気で本当に素晴らしい。
インタビューは、岸田敏志、永井龍雲(渋い!)、渡辺真知子、尾崎亜美といった面々が続き、誰もが僕の痺れたアーチストばかり。
真知子さんは、僕がデビュー当時から追いかけているアーチストの1人で、今年はデビュー45周年。
僕は、その記念公演にも行く予定なので、本当に楽しみだ。
尾崎亜美さんも大好きなんだよなぁ。いやはやほんとにたまらない。
ニューミュージック特集には、70ページ超の紙面が割かれており、目次を眺めているだけでも心が躍る。
圧巻のシングルレコードコレクション。うわっ、これ全部歌えるぞw
カラオケに行きたくなってきた(^^;
僕ら世代には欠かせなかった、深夜ラジオの情報もしっかり載っている。
みゆきさんのオールナイトニッポンは、当時、毎週欠かさず聞いて、爆笑と感動を味わっていたことを思い出す。(ラストの手紙が泣けるんだよなぁ…。)
まだまだある。
吉田拓郎のアイランド・コンサート in 篠島 ライブレポートや、この時代の定番と言える「ユーミンと中島みゆき」比較論、オフコース愛、等々…。
僕は、この特集を読み進むたびに、当時へタイムスリップしたような心境になった。
「昭和40年男」を購読し始めてから、かれこれ6年になるが、個人的には、過去最高に痺れた特集だ。
かつて《ニューミュージック》を愛した人にとっては、永久保存版と言える渾身の大特集になっている。
超オススメ。
*1:もはや何が「ニュー」なんだかよくわからないしw