3月。
年度末は、毎年とにかく忙しい。
だから僕は、例年、この時期の週末に予定を入れることができなかった。
しかし、ちょっとした環境変動に伴い、来年は(たぶん)なんとかなりそうな見込みがついたため、ここに宣言しておくことにしよう。
2020年の3月は、ソウルに行く。そして…。
ソウル国際マラソンに出る!ぞ、と。
この街で、フルマラソンを走るのは、ランナーである僕の、ひとつの夢だった。
韓国は、僕が初めて訪れた海外の地。それだけにとても思い入れが深いし、特にソウルは、別格。
僕は、まだ二十代だった頃、今はなき「日韓共同きっぷ」を使い、電車とフェリーを乗り継いで、釜山に上陸。
釜山からは、当時最速だった特急セマウル号でソウルへ。
飛行機を使えば、東京から2時間半程度で行ける街に、丸2日かけて辿り着いたのだ。
ソウルの街は何もかもが刺激的で、最高に面白かった。料理も美味しく、僕は、初めての海外旅行を十分に満喫した。
それから二十年以上がたち…。6年前の冬。
僕は、友人たちと再びソウルを訪れた。
この時は、食通の友人たちと一緒だったから、深夜までたっぷり食べて飲んで、盛り上がった。
…が、翌朝、僕はやっぱり走らずにいられなかった。
と言うことで、漢江沿いのコースで、マイナス6度!の中を、凍えながら走ったことを思い出す。
ソウルマラソンの開催は3月だから、そこまで寒くはならず、絶好の気象条件となる筈。
下り基調のフラットコースだし、日本人は全てAブロックで出走できるというのも魅力。
日本事務局のサポートも手厚く、ストレスなく走ることができそうだ。
実際、ラン仲間での評判は極めて高く、今年も、出走した友人たちがSNS経由で、その魅力を伝えてくれた。
レースのみならず、その前後の《食》が魅力的なのも、ソウルマラソンに出たい理由のひとつ。
6年前も、2泊3日の短い旅ながら、さまざまな店を巡って、その魅力に酔ったことを思い出す。
あの時《またすぐにでも行きたい》と思ったソウル。
しかし、なんだかんだでご無沙汰になっている。
とにかく近いので、行こうと思えばいつでも行けたと思うのだけれど、どうせ行くなら、やっぱり、マラソンと絡めていきたい。
だから。
来年は、何としてもソウルマラソンに出場しよう!と思う。