西小山の「平和軒」で、ふんわりニラ玉とぷっくり焼餃子を堪能した僕は、駅前まで戻り、この店に入った。
大井町にある丸吉飯店の支店、西小山店だ。
丸吉飯店は、町中華の名店として名高い店なので、僕はいつか大井町でそれを堪能しようと思っていたのだけれど、機会を逸していた。
この日、「平和軒」へ行くために、西小山駅で降りた時、そんな丸吉飯店の支店が駅前にあることを知ったため、これは行くしかない!と思った。
ということで…。
僕はお腹に若干の余裕を残して「平和軒」を辞去し、この店を訪れたのである。
カウンター中心(奥にはテーブル席もあるらしい)の細長い店舗は、かなり賑わっていたが、ちょうど端の席があいたところだったので、確保。
上部に掲げられていたメニュー表を眺める。
何より目を惹くのは、赤字で書かれている餃子の文字。
流石、この店の看板料理であることが窺える。
もちろん、即注文。
もしも僕が食べ歩きブロガーであるならば、同じく赤字で特製と書かれている丸吉麺(マルキチメン)は見逃せないところだった。
僕は、ニンニクも玉子も大好きだから、《ニンニク野菜玉子入り》という文字にもそそられた。
ただ、僕は食べ歩きブロガーでも何でもなく、ただの餃子ランナーだし、この日は2軒目でもあったため、ラーメンを食べる余力は残っていなかった。
ということで、見送り。
待つこと10分程度だろうか。
焼餃子がやってきた!
いやぁ、なんと美しい焼き色だろうか。
皮のカリカリ感が手に取るように伝わってくる。これが伝統のなせる技だ。
餃子の焼き色ビジュアル選手権があれば、上位入賞は間違いないと思われる完成度だと思う。
史上最強の相棒、ビールとの共演。
マンネリと言われようとなんだろうと、僕は、この組み合わせが、史上最強だと思っているし、反論は認めないw
ビールは、餃子の持つ美味しさ、素晴らしさを、十二分に引き出してくれると思うからだ。
僕にとって、餃子&ビールはマストなので、主食系の料理(ラーメンとか炒飯とか)は後回しになり、お腹に余力がないと、結局餃ビーだけで終わってしまう。
でも、それでいい。それがいい。
今年は、理不尽な禁酒令が長らく施行されたため、残念ながら、外食での餃ビーを堪能できない日々が続いた。
特に、もっとも餃ビーが輝くはずの夏に、それが堪能できなかったことが悔しい。
だからこそ、この秋は、いつも以上に餃ビーにこだわっていこうと思うのだ。
餃子の味は、期待を裏切らないものだった。
その具には、丁寧に刻まれた野菜と肉が、絶妙のバランスで詰まっている。
ニンニクもほどよく効いており、オーソドックスな味付けながら、まさに、伝統を感じさせる味となっていた。
会計は、餃子と瓶ビールで、ちょうど1,000円だった。
千円札1枚で味わえる極上の至福。だから餃ビーはやめられない。