ちょうど一週間前。先週の金曜日。
僕は、成田からジュネーブに向かっていた。
日本からジュネーブへの直通便はないため、欧州のどこかの都市を経由して向かう必要がある。
僕は、赤組*1の人間だから、ワン・ワールド*2系の航空会社で旅程を組んだ。
ということで、往路は、JALとFin Airを乗り継いで向かうことになった。
タイムスケジュールとしては、10:40に成田を出て、14:50にヘルシンキ着(時差6時間あり)。
ヘルシンキでは、1時間20分の乗り継ぎで、18時10分にはジュネーブに着く予定となっていた。
ちょっと乗り継ぎ時間が短すぎるような気もしたが、それは問題ないようだ。
事前の調査によると、ヘルシンキ空港は、欧州各地への乗り継ぎに特化しているような空港で、非常にスムーズな乗換ができるということだったからである。
出発当日、金曜の夕方にジュネーブに着くなら、僕としても非常に都合が良い。
ゆっくり休んで、土曜は朝からEXPOに行こう。そしてそのあと観光をしよう。僕は、そんな青写真を描いていた。
成田からヘルシンキまで搭乗するのは、JL413便。
出発時間までの間、僕は、JALのラウンジへ。
名物のJAL特製カレーを食べながら、ゆったりと出発の感慨に浸った。
他にも色々と食べたいものはあったが、機内食が入らなくなってしまうので、自粛。
航空機は、定刻の出発。
ここまでは、至って順調な旅の始まりだった。
搭乗してから2時間ぐらい経つと、待望の機内食が出てきた。
メインメニューは、2種類からの選択で、僕が選んだのは…。
これだった。
「麻婆仕立ての鶏そぼろ丼。彩り豆の豆乳ソース」だ。
JALの長距離国際線では、若き名シェフたちが、競ってメイン料理を担当している。
今回選んだ鶏そぼろ丼も、そんなシェフの逸品という感じで、なかなか美味しかった。
ということで、僕は、デザートまで含めてしっかりと完食。
さて、食後に何を飲もうか、などとのんびり考えていた矢先、機長から緊急アナウンスが入った。
いったいなんだろう?と思って聞いていると…。
僕は、自分の耳を疑い、思わず「えっ?」と叫んでしまった。