鑑賞後、ひと晩たった今でも、未だに余韻が残っている。
それぐらい、この映画の内容は壮絶だった。
とりわけ音響の使い方が素晴らしく、静寂と銃声のコントラストは圧巻。
僕は、何度も驚いて声を出しそうになってしまったほどだ。
今年のオスカー「音響賞」は、決まりなんじゃないかとさえ思う。
これから見に行くならば、IMAXかDolby Atmosスクリーンでの鑑賞が絶対のお勧め。
米国での内戦がテーマの映画ということだが、僕はあまり事前知識を持たずに見に行った為、思っていた内容とはかなり異なっていた。
戦場カメラマンたちにスポットを当てた、ロードムービーだったのである。
ロードムービーというと、ちょっとのどかな雰囲気も漂うが、この映画には、そんなものは皆無。
《戦場》カメラマンって、こんなに危なくて怖い職業だったのか…と思わずにはいられなかった。
何しろ戦地であるから、何が起こるかはまったく予想不能。
いやはや、オレンジのサングラスが出てくるシーンの怖かったことといったら!
終始緊張感を保ったままで、物語はクライマックスに雪崩れ込んでいく。
ホワイトハウスに舞台を移し、衝撃のラストシーンに至るまで、息を吞み、目を見張り続けた、あっという間の109分。
いやぁ、本当に凄かった。凄まじすぎた。
内戦に至るまでの背景などは全く説明されないため、最初はちょっと戸惑ったが、そんなことはどうでもいいと思わせるぐらいのパワーが、この映画にはある。
米国大統領選のまっただ中に、こんな映画を公開するところが、いかにもアメリカ的で、ハリウッドらしい。
だから僕は、ハリウッド映画が好きなんだよなぁ。
Dolby Atmosスクリーンでの鑑賞特典としてもらったポストカード。
これだけだと、まさかカメラマン視点でのロードムービーとは思えないよなぁ。
僕は十分堪能させてもらったので、別に不満はないんだけれど。



