先週末。
大ヒット中のインド映画「RRR」を、ようやく鑑賞した。
以前から気になっていたのだけれど、上映時間3時間という長尺が引っかかって、ためらっていたのだ。
僕は、2時間を超える映画が苦手で、かつ最近は、歳のせいかトイレも近くなっているので、決断できずにいた。
しかし、映画好きの友人たちがこぞって絶賛しているため、大スクリーンでの上映があるうちに…と思い、観に行くことを決断。
早朝の上映回だったにも関わらず、200席超の座席がほぼ埋まっており、人気の高さが窺えた。(同日夜の上映回は、ネット発売後数時間で満席。)
僕は、尿意と戦う不安を踏まえて、水分もあまりとらずに、3時間のロングムービーに対峙した。
その感想は、ただ一言。
大傑作!
これに尽きる。
いやぁ、面白かった。面白かったなぁ。
これぞエンターテイメントの極。あっという間の、夢のような3時間。
尿意?そんなものはどこかに飛んでしまうほど、大傑作だった。
ストーリーについては、僕が詳しく書くよりも、これを見ていただいた方が話が早い。(手抜きw)
この予告編を見て少しでも興味を覚えた人は、絶対に見て損のない映画だ。
ストーリーは実にシンプルなので、冒頭からすんなり映画世界に没入できる。
イギリスの植民地支配に抵抗して、インドの英雄が立ち上がるという設定は、目新しいものではないが、この映画では、それが一捻りされている。
この映画全体を貫く「友情と大義」というテーマが、とにかく絶妙。
最後の最後まで、ハラハラさせる展開が続く。
インド映画特有の《歌と踊り》は、実に効果的に差し込まれていて違和感がなく、かつ、感動を高めてくれる。
エンドロールも含め、最後の最後まで、エンタメに振り切っており、心ゆくまで至福の気分に浸れる。
映像も音楽も最高なので、この映画は、映画館で、かつ、音や映像にこだわったスクリーン(IMAXやDolby Cinemaなど)で見ることをオススメ。
久しぶりに、パンフレットも購入してみた。
なんだか劇画チックで、非現実感が強い構図なのだけれど、エンタメ映画なんだから、それでいい。
いや、むしろ、これぐらい振り切れているからこそ、最高なのだ。
「RRR」というタイトルは、制作段階で、監督(Koduri Srisaila Sri Rajamouli)と、主演2人(N.T.R. Rao Junior/Ram Charan)の名前にあるRを3つ重ねた《仮題》とされていた。
しかしこれが、ファンの間で好評を博したということで、そのまま本タイトルになったようだ。
映画が公開されると、RRRにはさまざまな意味づけがなされるようになった。
英語では、蜂起(Rise)、咆哮(Roar)、反乱(Revolt)の頭文字がタイトルに付されており、テルグ語、タミル語、カンナダ語、マラヤーラム語では、怒り、戦争、血を意味するRの入ったそれぞれの単語が、サブタイトルとしてつけられている。
映画本編内でも、Rは効果的に登場。
その文字は、冒頭5分と中盤で明らかになるので、鑑賞時のお楽しみにしていただきたい。
「R」へのこだわりは、パンフレットでも示されている。
こういう遊び心、好きだなぁ。
パンフレットを眺めていると、映画の興奮、感動が甦ってきて、たまらなくなる。
中盤の見所は、このダンスシーン。
いやぁ、流石インド映画!と思わずにいられない素敵な映像と音楽だった。
楽しさ、切なさ、ワクワク、ドキドキ、ハラハラが、詰め込まれた宝箱のような映画。
「あり得ない」「無理だろ」と思うことも多いのだけれど、これは超エンタメ映画なんだから、それでいい。
繰り返す。
映像も音楽も最高なので、この映画は、IMAXやDolby Cinemaなど、音や映像にこだわった、映画館の大スクリーンで見ることを、強くオススメ。
僕も、ロードショーが続いている内に、「追いRRR」をしようかと思っている。