昨日のエントリーで、僕は、圧迫骨折から3ヶ月目の回復状況について書いた。
僕の回復状況なんて、誰にとってもどうでもいいことだろうけれど、個人的には重要。
何度も怪我を繰り返している僕が、今後、同じ轍を踏まないための覚書を残しておくことにする。
骨折後、最初の2ヶ月は、近所の整形外科内にあるリハビリセンターで、毎週30分程度のリハビリを行っていた。
ただ僕は、その効果を殆ど感じられずにいた。
リハビリといっても、おざなりのマッサージと10分間の電気治療を行うだけ。
僕の症状にあった対応を行ってくれているようには、どうにも思えなかったのである。
ただ、保険が利くから安いし、「やらないよりはやった方が…」ぐらいな気持ちで、だらだらと続けていた。
しかし…。
このままだと、根本的な改善にならないと思い、僕は、以前から気になっていた整骨院を訪れてみた。
ここは、ネットによる口コミでの評判も良かったし、患者の症状に合った、多角的な対応を行ってくれるようだったからだ。
整形外科内のリハビリセンターは、僕より年配の方々の「憩いの場」みたいになっていたのだけれど、ここは明らかに雰囲気が違う。
客層が若者中心で、若さと元気をもらえる気がした。
それは、単なる僕の思い込みだったかもしれないけれど、そんな第一印象は、結構侮れない。
…ということで、僕は、1ヶ月前にこの整骨院の扉を叩き、今に至っている。
結果から言うと、大満足だ。
若い先生は、僕の身体をチェックするなり、「背骨が完全に曲がっています」と言った。
それについては、僕も以前から自覚していたし、過去に他でも何度も言われ続けてきたこと。
しかし…。
その後に言われたセリフに、僕は参ってしまった。
「このままでは、一旦回復しても、また腰に負担がかかる。」
「根本的に骨盤を調整する必要がある。」
「今なら、年齢的に、まだギリギリ(調整が)間に合う。」
「腹筋が根本的に弱いので、EMS治療も並行する」
…などなど。
僕は、子供の頃からの猫背で、それを改善せずにこの歳まで生きてきた。
もう、今更どうしようもないと思っていたが、それが、腰痛・骨折の原因になっていたとなれば、やっぱり看過できない。
ということで、先生のアドバイスに従い、骨盤調整を行ってもらうことにしたのである。
先生曰く、僕の猫背は相当なものらしく、「今更完全に矯正することはできませんが、これ以上悪化しないよう、食い止めることはできます。」とのこと。
安易に「治せます」などと言わないところに、僕はとても好感を持った。
そのリハビリやマッサージの内容は、僕の身体に合わせて行ってくれるものだったし、身体の可動域が広がってきているような気はした。
そして、EMS。
最初に、先生からその名前を聞いた時は、何のことやらよくわからなかった。
しかし、その装置には見覚えがあった。
整形外科内のリハビリセンターにあったやつだ!
種類は違うようだったけれど、原理は同じ。身体にパッドを貼って、電気刺激を流す機器。
EMSとは、Electric Muscle Stimulationの略だったのである。
鍼や灸じゃないのか。これ、あんまり効いた気がしなかったんだよなぁ…。
と、僕は一瞬思ったのだけれど、それは大きな誤解だった。
同じEMSによる治療でも、その方向性は、根本的に異なっていたからだ。
リハビリセンターでは、腰痛の部分にパッドを貼って、10分程度、申し訳程度の刺激を与えていただけ。
先生は、「それじゃ意味ない」「弱い腹筋を訓練する必要がある」と仰り、パッドを、僕の腹部とその裏側(背中)に、合計8枚も装着。
そこに強烈な電気を流したのである。
最初の衝撃は凄まじかった。
強烈な電気刺激が、後ろから前から襲ってくるのだ。
僕は、まるで畑中葉子になった気分だった。(若い人にはわからないだろうな…)
10分程度その刺激が続くと、僕は、ようやくそれに慣れてきたが、クライマックスはここからだった。
先生は、「それでは、刺激を上げます!」と言って、電流をアップさせたのである。
うぉぉぉぉー。これはたまらん。勘弁してくれ。
しかし…。
人間というのは不思議なもので、最初はきつくても、「イタ気持ちいい」感覚になってくる。
都合20分間の電気刺激が終わると、なんだかスッキリした気分になったし、治療翌日には、腰痛部位と反対の場所が筋肉痛にもなった。
整形外科内のリハビリセンター治療では「なんとなく終わった」感しかなかったので、僕は、大きな違いを感じた。
先生曰く、「EMSの効果が完全に出てくるには、10回程度はかかります」とのこと。
だから僕は、しばらくそれを信じて、続けていこうと思う。
畑中葉子に感謝だ。(違うってのw)