すっかり「ラジオ英会話」の顔となった大西泰斗先生。
この4月からの新講座*1で、いよいよ4年目に突入する。
1年目は、英文法の基礎の基礎から積み上げる感じの内容だったので、英会話講座としてはちょっと…?という雰囲気もあった。
しかしそれは、2年目、3年目と続く講座への土台作りだったのだ。
「ラジオ英会話」は、その年度ごとにテーマが設定されているが、大西先生は、1年目《英文法》、2年目《語彙》、3年目《会話のフロー》という形で設定されてきた。
そして今回、4年目の講座では、再び《英文法》に回帰することになった。
しかしそれは、1年目の《英文法》講座とは大きく異なっている。
文法の原則を学びながら、いきいきとした会話を楽しむことができる内容になっているからだ。
3年間の経験を踏まえ、大西先生は、《英文法》と《英会話》の完璧な融合スタイルを構築されたのではないかと思う。
テキストのカラーページにおいては、「毎月の学習課題」と「今月手に入れる英語ツール」が示されており…。
1年を通じて、このマップが埋まっていく構成になるとのこと。
なんだかとてもワクワクする。
そんな講座の素晴らしさもさることながら、単純に、《読み物》としても、このテキストは秀抜なものになっている。
他の英会話系テキストに比べて断然分厚く、テキストを読むだけでも楽しめるようになっているのが大きな特徴だからだ。
「ラジオ英会話」の連載物は、2020年版で、それまでの2本→7本に急増したが、2021年度版ではさらに1本が追加。
なんと8本立ての連載となり、読み応え十分。
これらを読むためだけにでも、テキストを買う価値があるのではないかと思うほどだ。
連載内容は、《大西泰斗のよくわかる英文法》をはじめとした、前年からの継続に加え、新連載も多数。
今年度版の目玉は、なんと言ってもこれ。
ポール・クリス・マクベイ先生による「クリスのよもやま話」だ。
なぜか「ラジオ英会話」の表紙では紹介されていないのだけれど、これはきっと、テキスト購入者への《隠し球》《サプライズ》ということなのだろう。
クリス先生は、「ラジオ英会話」のみならず「一億人の英文法」など、さまざまな著書で大西先生のパートナーをつとめており、その人気は絶大。
そんなクリス先生によるコラムなのだから、面白いに決まっている。
僕は、早速読んで、そして、その面白さに唸ってしまった。
今年度は、毎月これを読めるのが本当に楽しみだ。
*1:曜日の関係で、実際は3月29日からの開講になるが、「4月度」という意味で捉えていただきたい。