QRコード決済。いわゆる「○○Pay」支払いに新星が誕生した。
航空業界初のスマートフォン決済サービス「JAL Pay」が、昨日、3月15日に発表されたのだ。
赤組*1である僕は、一瞬、「おおっ」と思った。
街なかでのスマホ決済で、どんどんマイルが貯まる!と期待したのだ。
ところが…。
プレスリリースの内容を見て、すぐに心が萎んでしまった。
「JAL Pay」とは名ばかりで、現時点では、JALのトラベルプリペイドカードである「JAL Global WALLET」(以下、「JGW」)が、QRコード決済・バーコード決済に対応したというだけだったからだ
JALマイルを貯めるために、JALカードを持っている人は多いと思うけれど、JALカードとJAL Payは全く連動しておらず、別途JGWへの入会が必要になる。
JGWは、海外旅行を頻繁に行う人でなければ、それほどメリットのあるカードではない。
僕も一応持ってはいるが、それほど使っていないというのが現実だ。
JALのプレスリリースによると、今回の発表は、JAL Payサービスの第1弾ということなので、今後は大きく変わっていくのかも知れない。
しかし、現時点では、JAL Payというより、JGW Payと言った方がいいんじゃないかと思う。
「JAL Pay」と言う名前だと、どうしても、JALのマイルがどんどん貯まるように思えてしまうけれど、それが大きな誤解になってしまうからだ。
ショッピング200円につき1マイル貯まるのは、JALカードと同じ条件になるが、JALカードのような特約店制度*2はないし、ショッピングマイル・プレミアム*3も適用できない。
だから、現状JALカードを持っている人は、JALカードで買い物をした方が得。
ただ、JGWは、入会金も年会費もかからないので、この機会に加入しておくのもありだろう。
JAL Payの利用は、JGWに入会した上、スマホに導入したJGWアプリで行うことになる。
そのイメージは以下の通り。
街なかでの支払いは、QRコード決済の共通規格であるSmart Codeに乗っただけ。
今回、JAL Payの誕生にあたっては、ボーナスマイルの提供キャンペーンもあるけれど、Smart Codeでの支払は対象外。
ボーナスマイルがゲットできるのは、期間中に、JAL機内販売またはBLUE SKY、JALプラザTABITUS+ STATION にて「QRコードを読み取る」機能を利用した場合のみ。
かなり限定された範囲でのボーナスマイルとなるため、注意が必要だ。
JAL Pay誕生にあたっては、もうひとつのキャンペーンがあり、こちらは、街なかでの支払いも対象。
これは、スマートフォン決済利用金額の10%分が、JGWポイントバックされるというもの。
積算上限は、「500JGWポイント/月、1,000JGWポイント/期間」となっている。
JALマイルがどんどん貯まるというならまだしも、JAL Payでしか使えないポイントバックをもらってもなぁ…。と僕は思うけれど、お得に感じる人もいるだろう。
キャンペーン期間が、3/22~4/30となっていることに注意。
まだ開始されておらず、3/22以降に、JGWアプリを最新版に更新する必要もある。
現状JGW非会員の人は、キャンペーン開始前に申し込んでおくことをオススメ。新規入会、カード到着までには10日程度かかってしまうからだ。
かくも色々とトラップを孕んでいるJALペイだけれど…。
僕は一応JGW会員なので、アプリが更新されたら、試しに使ってみようとは思っている。