今年は、酉年。
と言っても、1年間で干支を特に意識するのは、お正月期間だけ…というようなイメージがある。
だから、松の内が明けてしまう前に、どうしても行っておきたい店があった。
赤坂の「よ志多」だ。
僕は、これまでに行ったことがない店だったのだけれど、酉年の今年は、どうしてもここに行っておきたかった。
なぜなら…。
この店が、「鶏餃子」の専門店だったからだ。
酉年の今年、餃子初めをするならば、この店以外にはない。そう思ったら、いてもたってもいられず、年明けからずっと、行く機会を狙っていた。
だから、何とか松の内に間に合って、ほっとしている。
酉年と餃子を絡めるのであれば、手近な店で手羽餃子でも注文すればいいじゃないか、と思われる人がいるかもしれない。
しかし、それは、僕にとって、それはNG。
僕は、あんな代物を、断固として餃子とは認めない立場をとっている。
餃子というものは、絶対に、小麦粉の皮で包まれていなければいけない。だから、その意味で「本当の」餃子、鶏餃子が食べたかったのだ。
ということで、鶏餃子の名店として名高い、「よ志多」に行き着いたのは必然とも言える。
入店。
店頭からして、落ち着いた雰囲気の店だったが、店内も、非常にいい雰囲気だった。
ジャズが流れていて、落ち着いた、大人の店といった趣だ。
カウンターには、ずらりと焼酎群。
僕は、基本的にビール党なので、焼酎には詳しくないのだけれど、全国各地の有名な銘柄が揃っているようだ。
流石は大人の店。焼酎好きにはたまらないだろう。
しかし、僕の今回の訪店目的は、あくまで餃子。大人の店構えだけあって、餃子もきっと高いのだろうと思いきや…。
かなりリーズナブルな価格設定だった。
焼餃子は277円なので、むしろ安いと言ってもいい。2人前からの注文になるけれど、それでも安い。
焼餃子は、どちらも鶏がベースになっているが、【かつおだし】と【ガーリック】の2種類の味があり、1人前ずつ組み合わせて注文することもできるようだ。
ということで、折角なので、僕は組み合わせで注文し、さらに、水餃子も頼んだ。
餃子が来るまでの間…。
生ビールで喉を潤す。
お通しは、厚揚げと鶏の煮物の小品だったが、これがとても美味しかったので、餃子の味にも期待が持てる気がした。
ミョウガと鶏のコールスローサラダ。
これも非常に美味しくて、餃子が来る前に、あっという間に完食。
テーブルには、各種のタレが置いてあり…。
メニューには、その案内も掲示されていた。
餃子には、下味がしっかりついているということで、何もつけなくても美味しいとのことだが、個人的には、にんにくタレがあるのが嬉しい。
餃子1皿ごとに、すだちと柚子胡椒もついてくるようで、それもいい。
ということで、しばし、メニューを眺めながら待っていたら…。
餃子来たーーっ!
それほど大ぶりな餃子ではないけれど、2人前で、2つの味が楽しめて、税込600円を切るのだから、十分お得な気がした。
ガーリック味。
いやぁ、旨いっ!
想像以上に、ニンニクががっつり効いていて、ニンニク好きにはたまらない。ニラと鶏肉の風味も見事にマッチして、これは絶品。
確かに、下味がしっかりついているので、何もつけなくても、十分に美味しい。
いやはや、これはビールが進む餃子だ。
かつおだし味。
ニンニク味とは、がらりと味が異なる。鰹の風味がしっかり効いていて、これはこれで、とても美味しい。
ニンニクほど強烈な味ではないので、その分、鶏肉の味がしっかり感じられるのもポイント。
個人的には、鰹節のたっぷりかかった、お好み焼きを食べているような印象も受けた。
水餃子も来た!
こちらは、あらかじめタレがかかっていて、店員さんからも「そのままで召し上がってください」と言われた。
こちらは非常にあっさりしていて、具が肉肉しい。焼餃子よりも、断然「鶏」を感じられる餃子だ。
タレとしてかかっているネギ油が、とても風味がよくて、いい仕事をしている。
焼餃子、水餃子、ともに美味しくて、とても満足。酉年として、いい餃子初めができたと思う。わざわざ訪れた甲斐があった。
この時は食べられなかったが、餃子メニューの中にあった、他の麻婆餃子、揚げ餃子、丸ごと海老餃子なども気になるし…。
なんと、アイスクリームの焼餃子!というデザートメニューもあった。
他の料理も色々と美味しそうなものが沢山あったので、今度は、大勢で来て、いろいろなものを食べてみたいと思う。
できれば、酉年のうちに(^^;