そして。
秋ヶ瀬公園に到着!
僕の家からは、25km超。
ここを目的に走ってきたので、やっぱり、辿り着いた時にはホッとした。
2週前の北海道マラソンで、後半ちょっと失速してしまったため、僕は、この日40kmランを行うつもりだった。
公園内のランならば、飽きずに走れそうだし、あと15kmは余裕。この時点ではそう思っていた。
とにかくスケールが大きい公園!なのに…。
総合案内。
やっぱりかなり広大だ。野球場や、ソフトボール場の印が各所にあるのだけれど、それぞれが、とても小さな敷地に見える。
スポーツ施設だけでなく、こんな何にもないだだっぴろい空間も、あちこちにある。
なんと、22面(!)あるテニスコート。
バーベキューエリアも広大。
いやはや、どこもかしかも凄いなぁ…と思いながら、僕は走り続けていたが、ちょっと気になる点もあった。
ランナーの姿を、殆ど見かけなかったからだ。
例えば光が丘公園ならば、1周3kmのランニングロードがしっかり整備されており、それ以外の道も、とても広くて走りやすいので、休日などは、沢山のランナーがいる。
しかし、この公園には、ランナーが殆どいなかった。
ただ、その理由は、走り始めてほどなくすると納得できた。
とてつもなく広い公園だけれど、決して走りやすいコースとは言えないからだ。
外周は整備されておらず、道はデコボコ。
公園内も、「マムシ注意!!」の看板があったりして、あんまり安心して走れない。
一応、ランニングコース(?)もある。けれど…。
この看板を見つけた時は歓喜した!
おぉ、ランニングコースがあるじゃないか、と。
ここならば、ゆったりと気持ち良く走れそうだ!と、思ったら…。
走り始めて200m地点で、いきなり障害物出現w
道幅がとても狭い道もあり、「これがホントにランニングコースなのだろうか?」という疑問が浮かんでくる。
コースは結局2.2kmあったのだけれど、すっきりとした周回コースではなく、うねうねとした設定で、途中で何度も迷いそうになった。
こんなにだだっ広い公園なのだから、もっとまともなコースがいくらでも作れる気がするのだけれど。
球技場は山ほどあるのに、ランナーに冷たいなぁと、思いながら走っていると…。
コースの途中に猫が!
道の真ん中に堂々と居座って、「こっち来んな」と言わんばかりの表情で凄まれた。
それでも駆け寄っていくと…。
めんどくせぇ奴だなぁ、と言った感じで、草むらの中へ。
とても貫禄のある猫だったので、この公園歴が長いのではなかろうか。今度会ったときには、スキンシップできるといいのだけれど。
その後、結局、このランニングロードを(不満を感じながらも)3周して、僕は帰路に向かうことにした。この時点で、走った距離は34km超。
目標まで6km弱をどうしようかと、僕は、走りながらつらつらとGoogleマップを眺め…決断した。
彩湖、最高!
彩湖公園に行こう!と。
秋ヶ瀬公園よりはかなり狭いので、つまらなそうだけれど、まぁ、40kmまではもうすぐだし…と思い、公園に到達。この時点で、残りは4km程度になっていた。
時刻はまだ8時ぐらいだったが、日がすっかり昇り、暑くなってきたので、僕は結構バテていた。
あとはこの公園で、何とか残りを走りきるだけ…と思いながら、僕は大いに後悔することになった。
ここは、素晴らしい公園だったからだ。
スケールとしては、秋ヶ瀬公園に大きく及ばないけれど、ランナー的視点で考えると、こちらの方が断然上の公園だった。
コースは広く、きっちりと整備されているし…。
風景も最高。
彩湖の周りを周回できるので、とっても気持ち良く走れそうなコースだ。
だから、ここには、秋ヶ瀬公園で見かけなかったランナーが、沢山いた。
ただ、残念ながらこの日の僕には、エネルギーが全く残っていなかった。
バテバテになっていた身体に、暑さが追い打ちをかけ、40kmまで走り通すのがやっとで、景色を堪能する余裕がなかった。無念だ。
よく考えてみれば、彩湖コースは、その名を冠したマラソンレースまであるほどだから、ランナーにとって最高なのは当然。
いやぁ、選択を間違えた。
秋ヶ瀬公園もいいのだけれど、ランナーとして楽しむならば、こっちに先に来るべきだったかもしれないなぁ…。