先週末。土曜日の夜明け前。
荒川河川敷を、江北橋下まで淡々と走り、いつもの場所で定点撮影をした僕は、少しだけ考えた。
その先、荒川下流方面まで進むか、上流方面へ引き返すか。
そして僕が選んだのは…。
江北橋の上にのぼるという、第三の道だった。
ここから数キロ地点に、以前から行きたかった場所があったことを思い出したからだ。
橋の上から眺めた情景。
走路上に「江北橋」と大きく書かれている。僕は、この道を、もう何十回と通っているのに、気がついていなかった。
雄大な荒川越しに見るスカイツリー。
赤く染まり始めた空とのコンビネーションが綺麗だった。
その後、東京都道の尾久橋通りを北上。
日暮里・舎人ライナーの高架沿いを、数十分走って辿り着いた場所は…。
都立舎人公園だった。
数年前の夏、確か1回訪れたことがあり(この時は河川敷経由ではなく、別ルートから辿り着いた。)、いい印象を持っていたので、いつかまた訪れたいと思っていたのだ。
公園に着いた時は、まだ午前5時を過ぎたばかり。
でも、夜は明けており、空は十分に明るくなっていた。
都内でも有数の大規模公園ということもあり、見どころは沢山あった。ただ、この日はあまり時間をとれなかったので、ピンポイント的にご紹介させていただく。
フィットネス広場。
さまざまな運動器具が並べられていて、興味深かった。
時間があれば、ひとつひとつ、ゆっくりと試してみたかったところだ。
多目的広場。ここにも沢山のアスレチック施設が並べられていた。
公園の中央には「大池」と呼ばれる池がある。
その名の通り、非常に大きな池で、眺めているだけでも癒やされる。この日は、池に朝日が映って、とても綺麗だった。
池の周りには、釣り人たちが集まっていた。
水辺の鳥たちにも、心が和む。
鳥たちは、大池に限らず、園内各所にある水回りには、どこにでもいた。鳥にとっては、とても過ごしやすい環境なのだろう。
なんと、園内にキャンプ場もある!
ここでは、3泊4日までの宿泊もできるようだ。実にスケールが大きな公園だなぁと思った。
実際、この公園は、非常に施設が充実しており、以下のようなものも装備されている。
- 野球場・2面
- テニス(人工芝)・14面
- 陸上競技場
- 舎人プレイグラウンド
- じゃぶじゃぶ池
- バーベキュー広場
地元の人たちにとっては、最高のスポーツ・レジャー施設を有している公園と言える。
ランニングコースはないのだろうかと思いながら、つらつらと彷徨っていたら…。
あった!
公園のWebサイトや、園内の案内板などには、どこにも「ランニングコース」と書かれていない。
しかし、これは間違いなくランニングコースだ。
数年前に訪れた時には気がつかなかったので、今回は、このコース沿いを走ってみることにした。
道の上に書かれている距離表示を目印に、淡々と進む。
走路はとっても広くて、その点においては気持ちよく走れるのだけれど、難点は…。
日陰がとっても少ないこと。
例えばこの辺りなどは全くないので、直射日光を思いっきり受けることになる。
僕が走った時間は、まだ早朝だったからいいものの、今の時期、昼間はかなり厳しい。
舎人公園全体としては、緑も結構あるのだけれど、ランニングコース上は非常に少なく、その点では、「猛暑を凌ぐための公園ラン」としては使えない気がする。
僕は、暑さを凌ぐべく、河川敷を抜け出してここまで走ってきたというのに、その点ではちょっと計算外だった。
ただ、その点を除けば、道は広いし、適度なアップダウンもあって、素敵なコース。秋などに訪れたら、きっと、もっと、気持ちよく走れたろう。
この日、僕は、100m地点あたりから走り始めたので、このコースがどのように設定されているのかよくわからなかった。
ただ、距離表示に沿って進んでいけば、いずれゴールに辿り着くだろうと思いながら走った。
1,500m…。1,800m…。
そろそろ園内を一周する感じだったので、これは2kmコースなのかなぁと思って走り続けていくと…。
1,950mだったw
うーん。ここまできたら、あと50m繋げて欲しかったなぁ。
道中も、完全に一本道というわけではなかったから、工夫すれば、50mぐらい簡単に伸ばせたと思うのだけれど…。
まぁ、練習コースとしては、「ほぼ2km」ということで、全く問題ないのだけれど、僕は何となくスッキリしなかった。
そんなモヤモヤした気分を振りはらうべく、僕は次の目的地へ向かうことにした。