ちょっと驚いた。
Firefox OS搭載のスマートフォン発表!もさることながら、参入キャリアとして、KDDIが名を連ねていることに。
ただ、KDDIがスマートフォンに対してとってきたスタンスを考えると、特に不思議なことではなかった。
ケータイWatchのインタビューで、同社の石川取締役は以下のように語っている。
- Android、iOSがラインナップの中心を占めている中、あえてFirefox OSを導入する背景を教えてください。
最初に、KDDIの目指す姿から説明させてください。革新的であって、でもお客様目線は忘れない。ただ単に新しいものをポコポコと出せばいいのではなく、お客様から見て面白いと思えるもの、こういうものがほしかったと思えるものを実現することが、僕らの価値提供の基本にあります。
記事の本文中で触れられているように、KDDIは、Android、iOS、Windows Phoneといった形で、全方位のプラットフォームを売りにしている。
お客様目線に立って、OSの選択肢を広く持つという視点は評価できると思う。
現状Windows Phoneの扱いはどうなっているのか…と考えると、ちょっと不安も残るけれど、「まずは一歩」を踏み出していることが肝心。踏み出さなければ、何も始まらないからだ。
Firefox OSは未知のOSではあるけれど、非常にオープンなOSだけに、大きな可能性を秘めている。その可能性を、是非とも「お客様目線」で引きだして、iPhone&Android端末ばかりになっているスマートフォン市場に一石を投じて欲しい。
…と、ここまで書いてやっぱり思うのは、「まだ全方位じゃない!」ということだ。
マルチプラットフォームを謳うKDDIだからこそできること、そう、BlackBerry OSの導入を、僕は切に望みたい。
「今更BlackBerry…?」という声が出そうだけれど、まだまだBlackBerryには可能性が十分にある。別にOS10でなくても良い。現行モデルだって、docomoは、そのポテンシャルを引き出せていないからだ。
史上最強の物理キーボードを有し、電話やメールの使い勝手は抜群で、まさにそれがiOSやAndroidフルタッチ端末に対する最大の差別化になる筈なのに、今のdocomoは、それを訴えようともしないし、その特性にあった料金プランも提供できない有様。お客様目線とは対極に位置する状況だ。
だからこそ、
ただ単に新しいものをポコポコと出せばいいのではなく、お客様から見て面白いと思えるもの、こういうものがほしかったと思えるものを実現する
というコンセプトを持つKDDIには、期待したいところなんだけれどなぁ…。
【関連】