ついにやってきた有馬記念。1年の総決算。
このレースが終わると、今年もとうとう終わるんだなぁという気がする。本命馬だけは決まっているのだけれど、相手がどうにも絞れない。本来ならば堅軸になる筈の4歳馬がおらず、出走馬は3歳と6歳以上の馬ばかり。実力比較がしにくく、非常に悩ましいので、全馬について触れながら、結論をまとめていきたい。
1.アンライバルド:
主戦岩田を切り捨て、スミヨンに託すことを決めた陣営に意欲を感じた。その判断は、おそらく正解。秋以降の岩田は、どうにも歯車が悪かったからだ。スミヨンが騎乗停止で、どうなることかと思ったら、なんとデムーロが空いていたとは。さらに鞍上強化じゃないかw これじゃ消せない。
2.ブエナビスタ:
今回最大の悩みの種。中山が合うとは思えないし、枠順も不安。アンカツのままだったら消すつもりだった。しかし、なんと横山典弘への変更になった。今年は間違いなくノリの年だったからなぁ。中山マイスターの鞍上だけに、内枠でじっくり脚をためて、抜け出す競馬ができるのは好材料。伸び伸び走れなくてもあの脚が使えるかどうかは未知数だけれど、ノリならばミラクルがあり得る。
3.ミヤビランベリ:
今年重賞3勝は立派。特に前回のアルゼンチン共和国杯は強かった。札幌記念は太かったし、出脚で躓いて参考外。先行力があるし、枠もいい。問題は大舞台での実績が薄い鞍上だけ。トリッキーな中山2500メートル戦だけに、うまく御せるかどうか不安が少々。ただ、それでも魅力は十分だ。
4.マイネルキッツ:
春は同舞台の日経賞で2着。天皇賞馬だから大一番での底力もある。秋は叩き3戦目で余力十分。ということで、絶好の狙い目だと思っていたのだけれど…。なんと松岡騎乗停止で三浦皇成にチェンジorz 最高の枠順を引いたが、三浦がうまく立ち回れるとは思えないので、消し。
5.コスモバルク:
出走に疑問。皐月賞馬で今年の重賞勝ちもあるキャプテントゥーレが除外になったりしているのに、JRA重賞で3年以上も馬券に絡んでない馬が優先出走できるというのは理解に苦しむ。規定に基づいて出走してきたこの馬にも陣営にも罪はないが、JRAの罪は大きい。よれる癖のある馬だし、鞍上も問題なので、他の馬の邪魔をしないことを願うばかり。
6.エアシェイディ:
昨年の3着馬。この時期に調子をあげる冬馬だし、枠順もいい。狙いたいところだけれど、昨年より上積みがあるかどうかと言うと、ちょっと微妙。昨年は天皇賞からの直行だったが、今年はJCを挟んでいるので、激戦の疲れも若干心配だ。ギリギリの消し。
7.マツリダゴッホ:
一昨年の覇者。昨年は1角でスクリーンヒーローと接触したため、馬が怒ってしまったようで参考外。それを除けば、中山は実に信頼できる。この秋はオールカマーを制しているし、JCをパスしたローテーションは去年よりいい。全盛期の力は望めないと思うけれど、馬がコースを熟知しているだけに怖い1頭。
8.リーチザクラウン:
中山経験は、惨敗の皐月賞だけ。あの時は逃げられなかったせいで、大逃げすれば話は違うということかもしれないけれど、果たしてうまくいくものだろうか。広いコースで伸び伸び走ってこそ能力を出せるタイプの逃げ馬であり、緩急が必要な中山コースは向かない。テイエムプリキュアの存在も厄介だ。それでいて人気だけは高いのだから、全く妙味がない。消し。
9.ドリームジャーニー:
秋天は、スタートが悪かったこともあり6着。しかし、東京よりも断然中山向きの馬なので、もとより勝負はここだった筈だ。JCをパスしたローテーションはいいし、今年は一皮むけた印象もある。各所で「追い切りの悪さ」が報じられているのが若干気になるものの、調子がまともなら、突き抜けてもおかしくない。
10.スリーロールス:
菊花賞は見事だったけれど、「ノーマーク」&「最内枠」が利したことは確か。ダンスインザダーク産駒だけに、菊の舞台には断然の適性があったことも見逃せない。舞台が中山に変わり、条件は一気に暗転。鞍上は中山重賞初騎乗であり、経験不足も心配だ。地力強化を認めても、ここまでは手が回らない。
11.イコピコ:
神戸新聞杯の鬼脚には驚いた。菊花賞も負けて強しの競馬。ただ、前走の鳴尾記念出走が疑問。先行して負けたことから、乗り方も難しくなった。関東での実績がイマイチなのは輸送が響いている可能性もある。消し。
12.テイエムプリキュア:
前走の2着には驚愕。まさか56kgで2着に残ると思わなかった。相当恵まれたのは確かだが、逃げなくても2着に粘ったところに進境を感じた。日経新春杯勝ち馬で秋も好走しているのに有馬では人気薄。昨年のアドマイヤモナークと同じじゃないか。「展開有利」という要素でリーチザクラウンが人気になるなら、僕はむしろこちらを買いたい。
13.シャドウゲイト:
今年の金鯱賞2着があるから、コスモバルクほど、出走に疑問はないけれど、それでも、ここに入るとやはり力不足、格不足という印象。消し。
14.セイウンワンダー:
菊花賞のレースぶりはよかった。決して向いているとはいえない3,000メートルで、3着は立派だ。距離が短くなるのは良いし、朝日杯の勝ち馬だから、中山適性もある。ローテーションもゆったりしており、ここは狙い目。福永落馬でどうなることかと思ったが、藤田ならば問題ない。
15.ネヴァブション:
枠順を見た時、目眩がした。外過ぎる。エアシェイディ(同厩舎)の枠なら最高だったのに。しかし、初志貫徹。この馬本命でいく。有馬出走が見えてきた時点から、本命に決めていたのだ。中山2500は、マツリダゴッホに勝ったこともあるコース。今年のAJC杯も制しており、まさに中山中距離重賞でこそ輝く馬。有馬記念は、得てしてこういう馬が激走して穴になるのだ。これだけ人気薄ならば、外枠のマイナスを補ってあまりある魅力。北村、頼む。
16.フォゲッタブル:
ついに良血本格化かとは思うけれど、ローテーションが厳しすぎる。今年は春からほぼ休みなく使われてきており、しかも菊花賞3000のあと、3600メートルを走らされて中2週。ダンスインザダーク産駒だけに、器用な脚が要求されるこの舞台が向くとも思えない。それでいて人気。大外枠。いくら名手ルメールが乗るとは言っても、僕には買えない。消し。
結論。
ネヴァブションで大穴の夢を見る。◎軸の3連系馬券で印を中心に買うつもりだけれど、とにかく人気がないので、印以外の馬も若干おさえるかもしれない。
◎ネヴァブション
◯ミヤビランベリ
▲ドリームジャーニー
△アンライバルド、ブエナビスタ、マツリダゴッホ、テイエムプリキュア、セイウンワンダー