会社近くのCVSで発見し、即購入を決めた。
表紙がちょっと恥ずかしかった*1ので、中身もろくに確かめずに買ったが、他ならぬBRUTUSの映画特集であれば、外れは無い筈。
果たしてそれは、やはりとても充実した内容だった。
連載企画以外は、ほぼ丸ごと映画特集となっており、メインの企画は、「BRUTUSが映画関係者100人と選んだ、泣ける映画ランキング」だった。ダントツ1位は、生粋の映画ファンなら誰でも知っている筈*2の名作。…と、名を伏せてみたが、この写真でバレバレかもしれないw
驚いたのは2位。ベスト10には昔懐かしい映画作品が名を連ねているのだけれど、2位だけが断然新しい。去年の洋画作品で、日本では今年公開になったばかりのものだったからだ。これは流石に僕も見ていた。僕は泣かなかったけれど、しんみりと胸に響いた映画であることは間違いない。高評価には納得。これは是非本誌で確かめてもらいたいと思う。
総合ベストだけでなく、「友情」「恋愛」「子供」「家族」「戦争」「スポーツ」「動物」「人生」と、ジャンル別に切り分けてランキング発表しているというのもいい。泣ける映画と一口に言っても、色々なテーマがあるからだ。ちなみに、前述2位作品のテーマは「人生」*3だった。
見開きで、こんな特集もあった。一瞬、YESNO形式で「あなた向きの泣ける映画」でも選ぶ企画なのかと思ったら、そうではなかった。
なんと、泣ける映画の相関図だった。「この映画とこの映画が、こうやって繋がるかぁ!」という感じで、なかなか面白い。本当に映画好きの人が企画したんだなぁと思う。
BOOK IN BOOKの特別付録として、「笑える映画。」特集も併載。これもいい。
企画は、まだまだある。「あの人が泣いた映画。」として北川景子、チャーリー・カウフマン×スパイク・ジョーンズ、西田敏行、阿部サダヲ×瑛太×宮藤官九郎、伊坂幸太郎、ピクサー、山田洋次といった錚々たるメンバーが登場。
その他、泣ける映画の構造分析や、来年公開映画の特集、映画界が涙した本当にあった泣ける話など、企画満載で、映画ファンには本当に楽しめる内容になっていると思う。おすすめ。