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NHK VS 朝日新聞

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この件に関しては、静観しているつもりだったのだが、ここまでバトル状態に
なってしまうとは思わなかったので、一言だけ書いておきたい。

朝日新聞社は21日夜、東京・築地の本社でNHK特番問題で初の記者会見を行った。本沢義雄・取締役広報担当は「NHKは公共の電波を使って一方的に朝日新聞への誹謗(ひぼう)中傷を繰り返している」と語り、提訴を前提としてNHKに訂正と謝罪放送を求める文書をこの日送付したことを明らかにした。10日以内の回答を求めている。
 本沢氏は「朝日新聞の報道の主眼はNHKの番組に対して政治家の圧力があったかどうかであり、具体的な取材を元に正確な報道を続けてきた。しかし、NHKは松尾武元放送総局長が取材で語った内容を翻したうえ、朝日新聞の報道を誤報と決めつけた放送を繰り返している」と指摘した。

放送と新聞という2大メディアで、日本を代表する企業同士が、公共の場を使って
ここまで泥沼のバトルを繰り広げたことがあっただろうか。


真実がまだ闇の中であるにも関わらず、報道合戦は、連日エスカレートするばかりだ。
朝日新聞が、連日のように1面や社会面、さらに特集面まで組んで反論しているのは
どうかと思うし、公共放送を謳うNHKが、真実も明らかになっていないうちから、
「朝日新聞虚偽報道問題」等というタイトルでニュースを流す神経には呆れる。


個人的な見解を言えば、今回、NHKの反応の方が冷静さを欠いているように見える。
自社HPでの連日の反論、そして公開質問状。
一通り目を通してみたが、公開質問状の内容は、天下のNHKが書いているとは思えない
ほど、悪意に満ちている。朝日新聞が、過去に起こした問題まで持ち出して、執拗に
追求する録音テープの部分などは、特に陰湿だ。
http://www.nhk.or.jp/pr/keiei/news/index.html


僕は思う。


おそらく、朝日新聞は取材時の録音テープを持っている筈だ。
そうでなければ、1面で取りあげるだけの自信を持てなかった筈だし、松尾氏本人の
記者会見を受けても、「松尾氏が発言を覆した」というスタンスで強硬に主張して
いるのには、後ろ盾が必要と思えるからである。


ただ、過去に事件となった「録音テープ流出問題」も絡んで、その点を主張できないのが
きついところだ。
真実を伝えている筈のテープがありながら、それを証拠として提出できないジレンマが
滲み出ているように、僕には思える。
さらに、その点をNHK側から先に突かれてしまったので、状況としては苦しい。


もちろん、これは僕の個人的な意見であって、朝日新聞社がスクープ欲しさに記事を
捏造したという考え方もあるだろう。
真実は、未だ闇の中だ。


ただ、ひとつだけはっきりしていることがある。


NHKの特集番組「ETV2001」に対して、政治的介入があったであろうことは、
昨年末の内部告発で明らかだった筈だ。
問題の本質は、NHKと政治家との癒着であり、NHKと朝日新聞の虚偽報道バトルではない。
それを見誤ったまま、泥沼のバトルが続いていると、いつの間にか問題の本質が曖昧に
なり、安倍晋三、中川昭一が笑うだけということになってしまう。
それが僕は心配だ。


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