日本ダービーの枠順が発表になった。
皐月賞を制覇し、断然の1番人気が予想されるエフフォーリアの枠順は1枠1番。
それを知った途端、僕の脳裏に、12年前の記憶がフラッシュバックした。
エフフォーリアに乗る横山武史ジョッキーの父、横山典弘(ノリ)が、12年前に制した日本ダービーの記憶だ。
そう。
ノリのダービー初制覇となった、ロジユニヴァースの枠順も、1枠1番だったからである。
あの日のレース後、僕は、大いに感動したことを思い出す。
僕は、ノリのことを、騎手デビュー以来、ずっと応援し続けてきた。
そんなノリが、デビュー24年目、15回目のダービー挑戦にして悲願のダービー制覇を達成したのだから、叫ばずにはいられなかった。
当時のエントリーを読み返してみると、感動が再び押し寄せてきた。
そんな父が制したダービーと、全く同じ枠順を引き当てた横山武史。
これを運命と言わずして、なんと言おう。
横山武史ジョッキーは、まだ、デビュー5年目。
父ノリは、デビュー5年目のダービーで、メジロライアンに騎乗。
1番人気を背負ったが、アイネスフウジンの華麗な逃げを捕まえきれず、2着に敗れた。
そんな父が、ダービーを制するまでには、それから19年もかかっている。
果たして息子は、それを一発でクリアすることができるだろうか。
期待せずにはいられない。
僕は、競馬からすっかり足を洗ってしまったので、ここ数年、1円の馬券も買っていなかった。
ただ、今回のダービーだけは、特別。
今が普通の世の中であれば、東京競馬場まで、応援に行ったかもしれない。
単勝馬券を買って、記念に残しておこうと思ったかもしれない。
しかし…。
緊急事態宣言に伴い、東京競馬場は抽選入場となっており、ライブで応援はできないし、首都圏地区のウインズ(場外馬券売場)は閉鎖中。
馬券を買うには、ネット投票するしかなく、「紙」の応援馬券は、買うことすらできないのだ。つくづくコロナが恨めしい。
だから今回は、テレビの前で全力応援しよう。
爽やかすぎるレース後のインタビューを、今回も是非、見ることができるよう、祈るばかりだ。