まさか、また出てくるとは思わなかった。
この手の端末は、過去何度も、発売されては玉砕しているのに。
docomo「M Z-01K」として発表されたこの端末は、少し前に、ZTE が、グローバルモデル Axon Mとして発表していたものと同じ。
しかし、実は、もともとドコモ主導で企画された、いわばドコモ発のグローバル端末であるとの記事を読んで驚いた。
docomo側の説明によれば、同種の過去の端末は、アイデアに比べてテクノロジーが追いついていなかった(ために失敗した)とのことで、今回は違う、とのこと。
確かに、Androidのマルチウインドウ機能を生かせる今なら、有効な活用ができるのかもしれない。もしかしたら、売れるかもしれない。
ただ、僕は、正直、全く心惹かれなかった。
ガジェット好き、ギミック好きなのに、なぜだろう…と、自分でも思うのだけれど、全く「そそられない」のだ。
個人的に、その理由は3つある。
マルチウインドウを使う習慣がない。
うまく使いこなせる人には、きっと便利なのだろう。
こういった紹介画像を見ると、なんとなく便利そうだなぁ…とも思う。
ただ、僕には使いこなせる気がしない。そもそも僕は、PCにおいてもマルチウインドウで作業をすることがないからだ。まして、スマホにおいておや。
数年前から愛用している「GALAXY Note II」には、マルチウインドウ機能があり、それを使いこなしているモバイラーの人も多いが、僕は、その便利さを享受してこなかった。
だから、「マルチウインドウが便利に使える」と言われても、結局は使いこなせずに終わってしまいそうな気がする。
卓上に置くと、端末の両側で2画面同時に動画再生を楽しめる、というのも売りのひとつらしいけれど…。
こんな感じで動画を見て楽しむ…というのは、いったいどういうシチュエーションなんだろう?僕には全く想像がつかない。
例えば誰かと動画を見るのであれば、横に並んで見ればいいではないかw
「見開き」大画面…折れ目がやっぱり気になる。
「開いて使えば、6.8インチの大画面になり、画像や動画がよりワイドに楽しめる。」とのことで、確かに、楽しめるのかもしれない。
しかし、僕はやっぱり中央の折れ目が気になる。
このように、2つの画面を見る分にはまだいいが、たとえば、ひとつの画像、動画を見るときは、真ん中で切れてしまうのが、どうしても気になると思うからだ。
今や、薄くて軽いタブレットも沢山出ているので、大画面は、やっぱりそういったもので見た方がストレスなく、快適に楽しめるんじゃないかと思う。
落下時の液晶側破損確率100%!
この端末は、液晶側を「外」にして折りたたむスタイル。液晶側を「内」にしてたたむことはできない。
いくら広げて使うことができるとはいえ、日常的には、普通のスマホのように折りたたんで使うケースの方が多い筈。*1
そう考えた時、両側が液晶というのは、かなり心配になる。
通常のスマホであれば、落下させた時、液晶側から落ちて破損する確率は1/2。しかし、この端末の場合は、落下時の液晶側破損確率が100%になってしまうからだ。
端末の構造上、保護ケースも装着しにくい(できない?)気がするし、そうなると、いつもヒヤヒヤしながら使わなければいけない。
頻繁に開いて使うことを想定すると、その動作中に落下する可能性も高まる。僕には、そのリスキーさを耐えながら、使いなせる自信がないのだ。
例えばもし、これが「液晶側を内」にして畳むことができたなら、少しは違ったかもしれない。
例えば、ポシェットなどから取り出す際に落としても、液晶が破損することはないからだ。
結論。
ということで、個人的には全く心惹かれないので、購入は見送り。
ただ、どういった端末なのか気にはなるし、すぐに消えてしまいそうな気もするので、発売されたら、docomoショップで確認だけはしてみようと思う。
*1:いつも広げて使うのであれば、iPad miniとかを使う方が、きっと快適で便利