赤ポッチが泣いている。
ThinkPadユーザーならば誰でも知っている、トラックポイント・キャップ。通称赤ポッチ。
それが、居場所を求めて泣いているのだ。
僕は、もう十年来のThinkPadユーザーであるが、今回の赤ポッチは、ThinkPad用に購入したものではない。
なぜか「青ポッチ」になってしまった*1GPD Pocketのポインティングデバイスを、付け替えるために入手したのである。
赤ポッチには、クラシック・ドームやソフト・リムなど、さまざまな種類が存在するのだけれど、GPD Pocketに適合するのは、ただひとつ。
ThinkPad ロープロファイルトラックポイント・キャップと呼ばれるものだけなので、注意が必要。
この種類の赤ポッチは、他の種類と比べて、その高さが低くなっているため、僕は購入していなかった。
ThinkPadで使うにはちょっと使いにくい気がしていたからだ。
しかし、GPD Pocketでは、このタイプ以外は高さが合わずに使えない、と言うことだったので、僕は購入を決意した。
この赤ポッチは、現在、amazonでは入手に時間がかかるような状況になっている。
その理由は…。
まさに、GPD Pocket発売に伴うものだった。
液晶保護フィルムと一緒に購入されていることから、それは明白。やっぱり、みんな、赤ポッチで使いたいと思っているのだ。
僕が注文した時はすぐに届いたので、早めに注文しておいて良かったなぁと思う。ただ、肝心の本体がいつまでたっても届かないのではラチがあかない。
納期が明確であれば、まだ我慢もできるのだけれど、いつ届くのか全くわからない状態で待ち続けるというのは、非常にもどかしい。
クラウドファンディングサイトで申し込んでいるのだから、それもリスクのうち、だと割り切らなければいけないのだろう。
出荷遅れの原因は、不具合が発見されたことらしいので、ならば、修復を待つしかない。それはわかっている。
しかし、同じサイトで申し込んで、6月に届いている人もいるのだ。
しかも、特に不具合などないように思えるレビューが上がっている。
それを見ていると、どうにもこうにも悔しい。
今月中旬から、ようやく発送が再開。
日本向けの発送も始まったというアナウンスがあり、一瞬歓喜したが、そのファイルの中に、僕の注文番号は含まれていなかった。
その後も、クラウドファンディングサイトのINDIEGOGOからは頻繁にメールが来るようになったが、発送済商品のトラッキング状態を調べる内容ばかり。
そして、そのメールは、決まって以下のような文面で結ばれている。
Much appreciated for all your great support and patience for us.
Millions of thanks. Have a nice day !
忍耐に感謝…。
どんなに商品の発送が遅れようと、「お詫び」ではなく、「忍耐に感謝」という文面になるのが、いかにも米国的(?)。
まぁ、それは文化の違いということなのだろうから、わからないでもないが、ちょっと腹立たしくもなってきている。
何度か問い合わせメールもしてみたのだけれど、順次発送していくという定型文章が返ってくるだけで、そのメールも、決まって、以下のひとことで締めくくられている。
Thanks for your patience again...
いったい、いつまでpatienceが続くのだろう。
amazonでも、もう、普通に(それも複数の業者から!)購入できるようになっているのになぁ…。