先週末、土曜日。
僕は、駒沢公園でのシャワーランを終えると、国道246号線を北上し、渋谷へと向かった。
田園都市線に乗れば、3駅*1で行くことができたが、僕はもちろん、ランで行くことを選択。
この頃になると、雨はすっかり上がっていた。
僕は、20km超の距離を走っていたので、ちょっときつかったけれど、ランが終われば《ご褒美》が待っていたので、気力を振り絞って走った。
渋谷の街には、予定通り午前7時に到着。
僕は、道玄坂を下り、目的の店を目指した。
朝の渋谷は、若者たちで賑わっており、店も結構開いていた。
流石、眠らない街だけあって、24時間営業の店もかなりある。
「ラーメン王 後楽本舗」や…。
「大阪王将」も24時間営業。
餃子ランナー的には、どちらも気になったけれど、この日は、既に目星をつけていた店があったので、スルー。
僕が、この日に目指していたのは、道玄坂下の裏通りにある、レトロ感満載の店。
「兆楽 道玄坂店」だ。
この店は、24時間営業ではなく、朝7時からの開店となっている。
入口には、店内が見えないぐらい、セットメニューの写真がデカデカと貼り付けられていた。
その価格を見ると、そんなにお得な感じはしないのだけれど、朝だけは事情が異なる。
こんな朝定食が用意されているからである。
ハムエッグ定食や、納豆定食が400円というのは、牛丼ショップなみで標準的だが、凄いのは、その上の表記。
- ラーメン(餃子付)480円
- 餃子定食(玉子付)450円
定食には、味のり、お新香、味噌汁、ライスがつく。
それでこの値段は、驚異的ではないか。
この店は、そもそも餃子単品が安い(200円)のだけれど、それにしても、このモーニング価格は凄い。
そもそも僕は、これを食べるために、25km走ってきたのであるw
ということで、早速入店し、カウンターに座る。
店内もレトロな雰囲気で、昭和感満載。
カウンターにも、朝定食のメニューが置かれていた。
麻婆豆腐や野菜炒めなど、一品料理も安い。
僕は、餃子定食か、ラーメン定食か迷ったが、餃子定食を選択。
コスパ的には、ラーメン定食のほうがお得だと思う。
ラーメン、ライス、餃子が揃い踏みして、ワンコインで済むというのは、衝撃的。ラーメン好きならば、これを選ぶところだろう。
しかし、やっぱり僕は、餃子ランナー。《餃子が主役》となっているメニューを選びたかったのだ。
気分的には、ビールも飲みたいところだったけれど、ビールは550円もするから、朝定食と合わせると、一気に1,000円になってしまう。
ということで、グッと我慢。
僕は、朝から忙しそうな厨房を眺めながら、朝定食が出てくるのを待った。
牛丼チェーンなどと違って、料理はすぐに出てこない。
特に、餃子定食は、「餃子を蒸し焼きにする」という作業があるから、それなりに時間がかかる。
しかし、もちろんそれは承知の上。そんな待ち時間も含めて、焼き餃子は魅惑的だからだ。
ジリジリと、餃子の焼ける音がする。
カウンターの脇では、僕の注文用に、定食のご飯が盛られ、味噌汁などもセットされていく。
あとは、メインメニューがそこに加わるだけ。
いよいよそれがお盆の上に乗り、僕の目の前へと運ばれてきた。
衝撃が走る。
これで税込450円!!
いやぁ、安い。安すぎる。
あまりにお得すぎて、店が心配になってしまうレベルだ。
餃子のサイズは標準的。
個人的には、もう少し《よく焼き》の方が好みだけれど、まぁ、悪くない。
囓ってみる。
ラーメン屋にありがちの野菜系餃子だけれど、悪くない。野菜の歯応えはしっかりあるし、ニンニクも効いている。
そのまま食べても十分美味しいと思ったが、こういった素朴な餃子には、オーソドックスに酢醤油が合う。
餃子に酢醤油をたっぷりつけて、オンザライスで味わう。
それが、この店での、「正しい餃子定食の食べ方」のような気がする。
定食には、目玉焼きや海苔もついているので、受け止めるご飯の量が足りないと思えたほど。
目玉焼きを、皿からすくい上げてみた時、僕は、ちょっとしたサプライズを受けた。
もやし炒めが敷かれている!
僕は、これにちょっと感動。
餃子定食を注文するとき、「玉子は生にしますか、焼きますか?」と聞かれたのだけれど、目玉焼きにして良かった。
生卵を使っての《玉子かけご飯》も魅力的だけれど、もやし炒めがついた目玉焼きの方が、どう考えても得。
目玉焼きは、その焼き方が軽いため、ご飯の上で潰して食べれば、ちょっとした玉子かけご飯気分も味わえる。
いやぁ、ほんとに、ご飯がいくらあっても足りない。
味噌汁も、インスタントではなく、葱と豆腐が入って、しっかりした味わいだった。
いやはや、これは本当に感動的な、お得すぎる定食だ。
*1:駒沢大学→三軒茶屋→池尻大橋→渋谷