那覇空港で「もずく餃子」が食べられる!
ということで、昨年12月某日、僕は、チェックインを済ませると、すぐにその店へ向かった。
2日間、いや、1日半の《沖縄餃子三昧旅》の掉尾は、やっぱり餃子で締めたかったからだ。
僕は、空港到着の1時間前に、那覇市内で餃ビーを堪能したばかり。
ただ、空港での食事に備えて、胃には《余力》を残しておいた。
僕が目指した店の場所は、那覇空港国内線旅客ターミナルビル1F。
その名もズバリ「空港食堂」だ。
公式Webサイトによると「沖縄の食材を利用した、沖縄の家庭料理をご提供しております。」とのことで、僕は大いに期待した。
入口のショウウインドウには、ポーク玉子そば、三枚肉そば、タコライス…など、沖縄名産のメニューが並ぶ。
そして、その脇に…
もずく餃子のポスターが掲示されていた。
口コミによると、この店では、「もずく餃子」の提供に、かなり時間がかかるとのこと。
その情報通り、もずく餃子のポスター上には、《調理時間15~20分》という記載があった。
ただ、裏を返せば、それは「ちゃんと調理してくれている」という証なので、僕は気にならなかった。
駆け足での帰京になってしまったとはいえ、チェックインは終わっていたし、フライト時刻までは1時間半ぐらいあった。大丈夫だ。
入店。
お昼時ということもあって、店内は結構賑わっていた。
空港関係者の人も、ちらほら見かけたので、空港内で働く社員の食堂的な色合いも兼ねているのかもしれない。
注文は、食券を購入するシステム。
僕は、もちろん「もずく餃子定食」の食券を購入。
本当は、「もずく餃子」の単品が良かったのだけれど、定食でしか注文できないようだ。
定食は、《もずく餃子+沖縄そば+ご飯》のセットということだったので、僕は、注文時に《ごはん》をカットし、別途、ビールを注文した。
割高になってしまうけれど、沖縄旅の最後は餃ビーで締めたかったし、ビールを飲むならご飯は不要だからだ。
店員さんによると、やはり、もずく餃子定食は15分程度かかるということだったので、僕は、ビールも同時に出してもらうよう頼んだ。
僕は、奥の席に座り、ゆったりと、それが出てくるのを待つことにした。
店内の一角には、フライト案内を表示するテレビや、航空機カレンダーなどがあり、流石は空港食堂だなぁということを感じさせた。
テーブル上には、醤油と七味唐辛子と…。あと、何だろう。
「香麗薬寿」という、島とうがらしの香辛料だった。
沖縄独自の香辛料ということなので、是非ともこれは試してみなければ。
そんなことをつらつらと思いながら、ぼんやりと待っていると…。
僕の整理番号が呼ばれた。
もずく餃子定食、登場!
もずく餃子5個に、沖縄そばと漬物つき。本当ならば、ここに小ライスもついている。
それで700円ならば、なかなかリーズナブルと言えるのではなかろうか。
僕は、別途オリオンビールを頼んでしまったため、合計1,300円になってしまったが、僕の人生において、餃子とビールは切り離せないのだから、仕方ないw
餃子は、焼き加減がちょっと甘い感じ。僕はもっと、カリッとした感じの餃子が好きなので、その点では残念だった。
ただ、一緒にキャベツの千切りがついていたのは好印象。
囓ってみると、「ふわっ」とした食感が独特だった。
もずくがたっぷりと含まれていて、その風味を生かすように、細かい野菜と肉が包み込んでいる印象。
ほんのりと下味がついており、いかにも家庭料理の餃子という優しい味わいだった。
沖縄そばも、実に優しい味だった。
三枚肉もソーキも入っておらず、実にシンプルなものだったけれど、食べ過ぎの僕の胃には、それでちょうど良かった。
前述の香辛料「香麗薬寿」を、つゆの中に入れてみたら、いやはやこれが辛いこと、辛いこと。思わずビールが進んでしまった。
沖縄滞在中の1日半、僕は餃子三昧で、殆ど沖縄料理っぽいものを食べなかったのだけれど、旅のラストを沖縄料理で占めることができ、とてもよかった。