昨日、僕は、生まれて初めて成田を訪れた。
もちろん、成田空港には何度も行ったことがあるが、《成田市街》を訪れるのは、人生初。
最近僕は、成田空港に行く場合、京成スカイライナーを利用しているため、成田は、尚更縁遠い街になりつつあった。
スカイライナーは、成田駅を通過しないルートで走っている*1からである。
だから、僕にとって、成田は無縁の街…だと思っていたのだけれど、そうでなくなった理由は単純。
成田の地が、ウェンブリーになったからだw
そう。
僕は、このイベントに参加するために、はるばる成田までやってきたのである。
「あの日」のウェンブリースタジアム公演を、まさに再現したかのような、スタンディングライブ応援上映。
そんな上映に、僕はこれまでに4回参加している。
しかし、日本3大ウェンブリー(?)と言われている、この成田の地は、未踏だった。
今月上旬、応援上映終了の情報が流れた時は、行けなかった悔しさで、枕を濡らしそうになったほど。
しかし、すぐにアンコール上映が決定。
成田HUMAXシネマズ関係者の方々に、心から感謝だ。
僕は、運良く昨日のイベントに行けることとなったため、ブルーなタスクをこなした後、気分を切り替え、いざ成田へと向かった。
都心から京成成田駅までは約1時間半。さらに駅からバスに乗って10分。
いやはや何とも遠かったが、ロンドンのウェンブリースタジアムに行くよりは近いw
僕は、開場20分前に現地へ到着したが、スクリーンへの入場口手前のゾーンは、既にウェンブリーへ飛んでいた。
熱いクイーンファンたちの寄せ書きがあったり…。
こんなポスターが貼られていたりして、やおら気分が高まる。
なりきりクイーンスタイルでカメラに応える方々。もはや堂に入っている。流石は成田ウェンブリーだ。
入場時には、こんな記念品も配られた。
ライブエイドの瞬間にトリップする、「成田ウェンブリー」特製のエア・チケット。いやはや、これは素晴らしい。
劇場に入った後も、僕の興奮は止まらなかった。
いやはや、なんと巨大なスクリーンだろう。
天井から床までびっしり。間違いなく、日本最大級のスクリーンだと思う。
このド迫力スクリーンで体験するウェンブリー。しかも、音響はIMAXなのだ。期待せずにはいられない。
劇場スタッフの佐藤マイアミさんによる、実直な前説。
皆で一緒に「RADIO GA GA」で手拍子の練習も行った。
弥が上にも、気分が高まる。
前説が終わって、いざ、舞台はウェンブリーへ!
…とはいかず、不動産や結婚式場などのCMが流れて、ちょっと興ざめ。*2
その後しばらく、予告編なども続いて、いつ始まるのかと思っていた頃、IMAX音響のPRに続いて、いよいよ本編が始まった。
上映中は、まさに、夢空間だった。
僕にとっては9回目の「ボヘミアン・ラプソディ」鑑賞となるが、全く飽きない。
いや、飽きるどころか、見れば見るたび、新しい発見があり、心に染み入ってくる。
応援上映も、これで、5回連続の参加。
今回のスタンディング応援上映は、立川や川崎のバージョンと異なり、歌詞の英語字幕が流れない。
通常の、日本語字幕バージョン上映となっている。
だから、「一緒に歌いにくくて、盛り上がらないのでは…?」と、少しだけ引っかかっていたのだけれど、それは全くの杞憂だった。
みんながそれほど声を上げて歌わない(歌えない)ことで、大きなプラス面がある。
クイーンの素晴らしい歌声を、IMAXのド迫力サウンドで、心ゆくまで堪能できたからだ。
例え一緒に歌わなくたって、応援上映は最高。
歌に合わせた手拍子で盛り上がれる上に、スタンディング応援だから、「We Will Rock You」の足鳴らしだって、物凄い迫力を生み出すのだ。
ただ…上映前には、他にも気になっていたことがあった。
この成田ウェンブリーは、立川や川崎と違い、ペンライト(サイリウム)の利用が可。ツッコミの抑制もなかった(前説では、むしろ推奨している感^^;)ことだ。
しかし、それもまた杞憂だった。
場内がとにかく広くて開放感があるせいか、ペンライトの光はそれほど気にならなかったし、ライブシーン以外では完全に消えていたので、シリアスなシーンで障害になることもなかった。
興ざめすることが多いツッコミも、途中、「マイアミ」紹介シーンでの応援*3が入った程度。
成田ウェンブリーでの開催は9回目ということもあってか、常連の人たちによる、熟成された一体感、空気感が漂っており、僕は、実に心地良い気分で鑑賞できた。
いつもの通り、ライブエイドシーンで心ゆくまで盛り上がり、エンドロールへ。
ノリノリの「Don't Stop Me Now」と、切ない「The Show Must Go On」に浸った後、再び、劇場スタッフの方が登場。
スクリーンには、英国アカデミー賞受賞のお祝いが表示されていたが、いよいよ、本場オスカー発表の瞬間が迫ってきた。
映画ファンが固唾を呑む、第91回アカデミー賞の授賞式は、いよいよ、明日(25日)だ。
「ボヘミアン・ラプソディ」は5部門(作品賞、主演男優賞、音響編集賞、録音賞、編集賞)でノミネートされており、期待が高まる。
僕らは、オスカーの受賞を祈願して、皆で歌いながら雄叫びを上げた。
明日は、立川や川崎のウェンブリーでは、オスカー授賞式に合わせた応援上映が開催される。
僕は、残念ながらそれには参加できないが、今回の成田ウェンブリーが「前祝い」となることを祈っている。