音響編集賞・録音賞・編集賞。そして、ラミ・マレックの主演男優賞。
作品賞こそ逃したものの、堂々のオスカー四冠!
昨日は、「ボヘミアン・ラプソディ」がさらに輝いた1日だった。
公開当初、この作品は、批評家ウケが悪いと言われていた。
しかし、映画の内容そのままに、《クイーン》が大衆を動かし、流れを変えた。
オスカー史上に残る、記念すべき、歴史的な日。本当に最高の、素晴らしい1日だった。
しかし、そんな輝かしいアカデミー賞授賞式を…オスカー史に残る瞬間を…僕は、リアル観戦することができなかった。
立川や川崎で実施された、オスカー記念のスタンディング上映も参加できなかった。
仕事の都合だから仕方ない…と思っていたけれど、でも、本当に仕方がなかったのか。
何とか、万難を排して、休暇をとるべきではなかったか。
僕は、日頃から「映画好き」「洋画好き」を標榜しており、かつ、「ボヘミアン・ラプソディ」に、心底惚れ込んでいる。
それなのに…仕事なんかしていた自分が、バカとしか言えない。
今更そんなことをぼやいてもあとの祭り。
だから、せめて、僕なりにできることを書き綴りたい。
これまで鑑賞してきた9回の鑑賞履歴エントリーを、今一度振り返ってみることで、オスカー受賞の、個人的なお祝いをしてみることにしよう。
- 【通常】DOLBY ATMOS/TOHOシネマズ新宿(11/11)
- 【応援】胸アツ/TOHOシネマズ日比谷(11/17)
- 【通常】極上音響/立川シネマシティ(12/18)
- 【応援】SCREEN X/ユナイテッドシネマお台場(12/27)
- 【スタンディング応援】極上音響/立川シネマシティ(1/12)
- 【スタンディング応援】極上音響/立川シネマシティ(1/19)
- 【スタンディング応援】LIVE ZOUND/川崎チネチッタ(1/27)
- 【スタンディング応援】極上音響/立川シネマシティ(2/9)
- 【スタンディング応援】IMAX/成田HUMAXシネマズ(2/23)
【通常】DOLBY ATMOS/TOHOシネマズ新宿(11/11)
正直に書くと、最初の30分ぐらいは、戸惑いの方が大きかった。やっぱりこれは「クイーン好き」「フレディ・マーキュリーファン」のための音楽映画だと思えたからだ。
(中略)「フレディ・マーキュリー」という名前さえ知らなかった僕が、最後は震えてしまうほど、壮絶で最高の人生映画だ。
2018年11月11日。この映画に出会って、僕の人生は変わった。
それぐらい、僕にとって、この映画は衝撃的だった。
エントリーでも書いたが、僕は、この映画を見るまで、クイーンに関して、殆ど何も知らなかった。
しかし、今や、クイーンの音楽なしでは生きていけないとまで思っているほどだ。
そして…。
【応援】胸アツ/TOHOシネマズ日比谷(11/17)
映画の内容自体は、もちろん最高に素晴らしく、申し分ない。何もかもが不明だった初回と異なり、今回は、曲を全て聴き込み、「ファン目線」で鑑賞しているため、一味もふた味も違う感動が押し寄せてきた。
ただ、日比谷という客層なのか、たまたまなのかわからないけれど、声を出して歌っている人がほとんどいなかったのは予想外。
初鑑賞から、わずか1週間後。
僕は、「英語歌詞の字幕が流れて、一緒に歌える」という“胸アツ”応援上映に参加。
僕は、サントラ盤で十分に予習し、意気揚々と参加したが…ちょっと拍子抜けの結果に終わってしまった。
これは、公開開始から1週間程度の応援上映だったため、今から思えば、まだクイーンファンの人たちが「こなれて」いなかったのかもしれない。
この応援上映は、スクリーンこそ凄かったが、音響的には「普通」だったため、僕は、その点も気になった。
だから、いい音響でリベンジ鑑賞をしたかったのだけれど、それが困難な状況に陥った。
この時期、「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」が、鳴り物入りで公開開始。
DOLBY ATMOSやIMAXを使った、音響自慢のスクリーンが、それに奪われてしまったからだ。
しばらくの間、悶々とした日々を送っていた僕を救ってくれたのは、立川シネマシティだった。
【通常】極上音響/立川シネマシティ(12/18)
圧巻の、夢見心地の133分だった。流石、極上音響は、ダテじゃない。
僕は、これで3回目の鑑賞だというのに、終わった途端に、もう1度見たくなったほど。それほどまでに、シネマシティの極上音響は魅力的だった。
この劇場の音響施設が最高であることは、2年前に実感済み。
この時に見た「シン・ゴジラ」の迫力も凄かったけれど、今回のクイーンサウンドも、いやはや実に素晴らしかった。
E列の中央という最高の席で鑑賞できたこともあり、僕は、夢見心地で極上のクイーンサウンドを体験きた。
これで3回。さまざまな形で「ボヘミアン・ラプソディ」の鑑賞を続けたが、まだまだ飽き足りなかった。
そんな折、お台場のユナイテッドシネマで、変わった形の応援上映が行われていることを知り、いてもたってもいられずに出かけた。
【応援】SCREEN X/ユナイテッドシネマお台場(12/27)
オープニングシーンで流れる「愛にすべてを」から、皆が一斉に歌い出し、さながら、コンサート会場の様相に。
これで盛り上がらなければ嘘だろう。
映画は、通常スクリーンでの上映で静かに始まったのだけれど、ストーリーがライブシーンになると、いきなり《SCREEN X》化。
いやはや、なんという迫力。かつてない体験だったので、僕は本当に驚いた。
画期的な3面マルチスクリーンを使った、応援上映。
まさにライブ会場、といった趣で、その盛り上がりはハンパじゃなかった。
2回目に鑑賞した、日比谷応援上映との落差が凄すぎる。僕は、そんなことを思いながら、素晴らしい応援上映に酔った。
途中、シリアスなシーンでもペンライトが光っていたり、つまらないツッコミが入りまくるのには閉口したが、それを補ってあまりある感動だった。
だから、これを超える応援上映には、もう出会えないかなぁと思っていたのだけれど…。
【スタンディング応援】極上音響/立川シネマシティ(1/12)
これだよ!
まさに、これがやりたかったんだよ!
と、僕は思わず叫びたくなった。
これまで見てきた4回の「ボヘミアン・ラプソディ」をはるかに超え、ダントツの、圧巻の素晴らしさ。
この映画だけの話じゃない。
僕の人生の中でも十指に入るぐらいの感動体験だったと言っていい。
この日、僕の人生は、またしても大きく変わった。
生きている間に、このライブを体験できてよかった!…とまで思えるぐらいの、超絶的な感動を受けた日、だった。
この映画の応援上映は、今や全く珍しい形式ではないが、劇場スタッフと観客との一体感という点で、この立川は図抜けている。
ペンライトやツッコミを制御した独自ルールに関しても、筋が通っていて、実に心地いい。
そのおかげで、僕は、心ゆくまで、映画の内容と素晴らしい音楽に酔いしれ、歌いながら鑑賞することができた。
そして。
ラスト21分間に限定されたスタンディング形式が、これまた圧巻。
それまで溜めに溜めていた、この映画に対する熱い思いが、立川ウェンブリーのライブスタジアムで、一気に吐き出されるのだ。
いやはや、そのパワーと言ったら!
それがあまりに素晴らしすぎたので…。
【スタンディング応援】極上音響/立川シネマシティ(1/19)
なんと言っても、最後、スタンディング応援できる!という形式が群を抜いている。
クイーンの素晴らしさを、この映画の本質を、熟知している立川シネマシティだからこそ、実現できたイベント。考えに考え抜かれた上映スタイルなのだ。
ライブエイドシーンで、仮想ウェンブリー・スタジアムと化した場内の【一体感】がハンパじゃない。
その翌週に実施された追加公演も参加。
公演チケットは、初回同様、発売開始数分で売り切れ。しかし、僕は何とかそれをゲットすることができ、最高に嬉しかったことを思い出す。
公演の素晴らしさもさることながら、劇場スタッフの方による《リード》が、相変わらず完璧。
僕は、2週連続の夢心地に酔いしれ、次の公演にも是非参加したい!と思った。
その後、2/1に、再び追加公演が行われるという告知があったが、僕はこの日は、どうしても参加が叶わず、悔し涙を流しそうになった。
しかし、そんな僕を、神様は見捨てていなかった。
【スタンディング応援】LIVE ZOUND/川崎チネチッタ(1/27)
上映前、なんとなく、《あったまっていないなぁ》と感じていた場内の雰囲気も、20世紀フォックス・ファンファーレ(クイーンバージョン!)が流れると、一変。
万雷の拍手が起こり…1曲めの「愛にすべてを」から、皆、声を合わせて歌い始めた。
そうだよ、これ、こうじゃなくちゃ、と思いながら、僕も、もちろん一緒に合唱。気になっていた、ライブシーンでのスタンディングも、意外とスムーズだった。
川崎チネチッタ。
シネマシティのある立川とは、南武線1本で繋がっており、いい意味で、ライバル関係であるとも言える。
そしてたぶん、お互いに意識し合っているのだ。
スタッフの方々が、立川ほど慣れておらず、その分、上映前の「前説」段階では、盛り上がりに欠ける感じは否めない。
また、ライブシーンごとに立ち上がる形式となっているため、最後の21分間だけスタンディングになる立川とはちょっと異なる。
僕は、立川方式に心酔していたため、最初はちょっと違和感を感じたけれど、上映後は、「これはこれであり」だと思えた。
自慢のLIVE ZOUNDだけあって、音については文句ないし、会場も広くゆったりしている。
スタンディング上映でも、立川ほど争奪戦にならず、当日でもチケットがゲットできたりする。
都心からもそう離れていないし、スタンディング上映を初体験するのであれば、オススメの映画館だ。
【スタンディング応援】極上音響/立川シネマシティ(2/9)
立川シネマシティがとりわけ素晴らしいと思うのは、劇場の方と観客の呼吸が、ぴったり合っていると思うこと。
楽しませ方を《わかっている》劇場の人たちに、楽しみ方を《わかっている》観客が応える。
まさに、阿吽の呼吸で成り立っている舞台なので、安心して、最高の気分で楽しめるのだ。
そして僕は、また、立川を訪れていた。
2月9日。東京地方に雪が降った日。
僕にとっては、それが大きなチャンスとなり、プラチナチケットのキャンセル枠をゲット!
喜び勇んで、立川シネマシティにおける、3回目のスタンディング応援に出かけたのだ。
外は雪が降って寒い1日だったが、場内の熱気はそれを吹き飛ばし、タンクトップでも十分なほどだった。
いやぁ、本当に、立川ウェンブリーは、何度訪れても最高だ。
【スタンディング応援】IMAX/成田HUMAXシネマズ(2/23)
映画ファンが固唾を呑む、第91回アカデミー賞の授賞式は、いよいよ、明日(25日)だ。
「ボヘミアン・ラプソディ」は5部門(作品賞、主演男優賞、音響編集賞、録音賞、編集賞)でノミネートされており、期待が高まる。
僕らは、オスカーの受賞を祈願して、皆で歌いながら雄叫びを上げた。
先週末、ついに制覇した成田ウェンブリー。
その終演後に、僕らは皆で、オスカー受賞を祈願した。
スクリーンには、英国アカデミー賞二冠の画面が表示されており、その再現を期待して、雄叫びを上げたのだ。
その結果は…堂々の四冠!
いやぁ、素晴らしい、というしかない。
受賞結果を受けて、まだ、しばらくは上映が続くだろうし、受賞記念の特別スタンディング上映も、きっとまた、行われる筈。
僕にとって、次回は、10回目の「ボヘミアン・ラプソディ」鑑賞となる。
そんな節目の回だから、是非また、どこかのウェンブリーで、受賞の感動に酔いしれたい。