しばらく前から、店の前を通るたびに気になっていた。
「串かつ でんがな」チェーンが、店舗限定で行っている《最強コンビ》セットだ。
いかにも美味しそうな餃ビーのセットが、税抜き598円。税込でも657円だから、リーズナブル。
しかも、その餃子は、京都で行列のできる店として知られる「マルシン飯店」のもの。
僕は行ったことのない店なのだけれど、Webで検索してみたところ、京都では行列のできる店として有名で、餃子の評判もいい感じ。
そんな店の餃子とビールが、お得に味わえるということで、僕は、この「串かつ でんがな」に惹かれたが、これまでは入店を見送っていた。
僕は、普段串かつを殆ど食べないからだ。
串かつ専門店に入って、餃子だけ食べて帰るというのは、ちょっと気が引ける。
さらに、新型コロナウイルスの影響で、外食を自粛するフェーズに入ってしまったため、尚更。(店も一時期閉店していた。)
ただ…昨日の会社帰りに、ふと、僕は、この店に立ち寄ってみたい気分になった。
ウイルス問題については、まだまだ油断はできないけれど、とりあえず、緊急事態宣言は解除になった。
しかも…。
店内はガラガラで、「三密」の心配はゼロ。
おまけに昨日は、プレミアムフライデーではないか。
僕には全く関係のない行事だし、世間的にも死語じゃないかという気がするけれど、それでも、気分だけはプレミアムに過ごしたいと思った。
ならば、やっぱりここは餃ビーだ!
ということで、入店。
店内には誰もおらず、厨房内の店員もスマホに夢中で、僕が呼びかけなければ気がつかない始末。
大丈夫か…?と思ったが、入店した以上は、やっぱり《最強コンビ》セットを味わわなければ。
ということで、僕は、「マルシン餃子とビール」を注文。餃子が出てくるまでのアテとして、ピリ辛ザーサイを頼んだ。
お通し(無料)のキャベツと、ピリ辛ザーサイ。そして、生ビールがすぐに出てきた。
ビールはキンキンに冷えていて、実に美味しかった。昨日は暑かったこともあり、喉の奥まで染み渡る。
生ビール単体だと448円だから、それに150円プラスするだけでマルシン餃子がつくというのは、やっぱりお得だ。
餃子が焼き上がるまでの間、店内をつらつらと眺めてみる。
この店は基本的に「串かつ」店であるが、餃子推しも凄い。
店内でもこのように、各所でPRしていた。
店員さんからは、餃子用の調味料セットが提供され、その際、「酢胡椒で食べるのがお勧めです。」と言われた。
それはいわゆる《餃子にはしっかり味がついている》という意味だから、僕の期待は大いに高まる。
そしてついに、待望の焼餃子がやってきた!
が…。
僕はちょっと戸惑ってしまった。
餃子は、かなり小ぶり。
サイズ比較用に、iPhone SEを並べて見ると、寂しい印象が際立つ。
まぁ、餃子の美味しさは、サイズと無関係だけれど、そもそも見た目があまり美味しそうじゃない。
うーん。
広告写真の餃子は、かなりジューシーっぽい感じなのに、この餃子には、ジューシーさが皆無。「これじゃない感」が満載なのだ。
囓ってみる。
思ったほど悪くない。
それなりに味はついているし、野菜と肉のバランスもいい。ビールのアテとして、パクパク食べられそうな餃子だ。
僕は、餃子が出てくるまでの間に、1杯目の生ビールを殆ど飲んでしまっていたため、追加で、もう1杯注文。
折角だから、餃ビー写真を撮ってみたが、うーん、やっぱり、なんか違う。
僕が、店に入るまでに描いていた、餃ビーのイメージは、これだったからだ。
別物としか思えないw
まぁ、それなりに満足はできたけれど、期待値が高かっただけに、そのぶん、落胆も大きかった。
ただ…。
これは店員の「焼き方」にも原因があるのではないかと思う。食べているとき、皮がちょっと生っぽい部分もあったからだ。
餃子の素材はそんなに悪くないのだから、もっとしっかり焼いてくれれば、写真に近いものができる可能性もあり得る気がした。
マルシン餃子は、お取り寄せ販売もしているようだし、京都に行けば生餃子の持ち帰りもできるようなので、今後機会があれば、買って、自分で焼いてみようかとも思う。
餃子を食べ終わっても、ビールはまだ残っていた。
僕は普段ほとんど串かつを食べないが、折角だから、軽めに野菜系の串かつセットを注文。
エリンギ、椎茸、レンコン、ナス、たまねぎ。
衣はサクサクだし、野菜もキノコも新鮮な感じで、とても美味しかった。
昨日、僕はなんとなく胃が凭れる感じだったため、軽めに野菜系のセットを注文したが、今度はしっかり肉や海鮮の串かつも食べてみたいなぁと思った。
僕の結論。
やっぱり、この店は串かつの店だ。
餅は餅屋。餃子は餃子屋(中華料理屋)で食べようw