餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

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発作的55kmランから10年。井の頭公園「まで」、追憶の2時間LSD

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7月の週末は、毎週ロングランをすることに決めていた。

8月末に迫った北海道マラソンを気持ちよく駆け抜けるには、スタミナ養成が大事だと思ったからだ。

東京マラソンでは、25kmを過ぎたあたりで完全にスタミナ切れになってしまい、ほぼベタ歩き状態になったことを忘れまい。

ということで、今月だけはロングランに力を入れようと、心に決めたのだ。

その1週目は、アメリカ独立記念日に合わせてお台場へ。

20.5kmのLSD*1を敢行した。

かつての僕は、20kmのレースペース走も頻繁に行なっていたのだけれど、今はもう全く無理。

だから最近は、時間をかけてのんびり走るLSDばかりなのだけれど、それでも20kmはかなりキツかった。

そのため2週目は、かなり弱気になっていた。

毎週ロングランしなくてもいいんじゃない?とさえ思いかけていたが、とある計画を思い立ち、やっぱり走ることに決めた。

目指すは吉祥寺。井の頭恩賜公園。

通称「井の頭公園」と呼ばれる、都内有数の大公園だ。

僕がこの公園に行くのは、2016年以来となる。

当時、まだ元気だった僕は、夜明けの池袋を出発し、西八王子までの発作的55kmランを敢行したが、その途中で井の頭公園に立ち寄ったのだ。

あれから10年。

月日の経つのは、本当に早い。早すぎる。

そんな懐かしい思いを抱きながら、僕は井の頭公園を目指すことにした。

55kmランでは、井の頭公園はまだ中間点にも届かない場所で、身体にも全然余裕があった記憶がある。

しかし今は、そういうわけにもいかないので、追憶だけを力に変えて、辿り着こうと決めた。

まだ暗い街なかを、だらだらと走り続けること2時間…。

到着!

時刻はまだ5時半だったが、空はすっかり明るく晴れ渡っていた。

この公園は、中央に広い池があるのが大きな特徴。

朝日に照らされた情景が美しい。

ロングランの疲れが癒される瞬間だ。

スワンたちも静かに待機中で、なんだかちょっと愛おしくなる。

池の向こうにあるのは、ごく普通のマンションなのに、水面に映って二重になるとなんだか素敵だ。

この日走った距離は17.44km。

当初目標だった20kmに達しなかったのに、2時間もかかっている。

ただ、LSDなのだからこれで良いし、2時間走と考えれば悪くない。

僕は、井の頭恩賜公園の美しい情景に癒されながら、満足感に浸っていた。

折角だから、公園内も走ろうかと思ったのだけれど、その後に控えていた誘惑に勝てず、断念。

そもそも僕がこの日、吉祥寺を目指したのは、井の頭公園を走るためじゃない。

だから、公園ランは次回のお楽しみにとっておくことにした。

さぁ、いざ、本当の目的地に向かおう。

(以下、続く。)

*1:Long Slow Distance(ロング・スロー・ディスタンス)の略で、長い距離をゆっくりしたペースで時間をかけて走るトレーニング方法


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