餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

ランと餃子とデジタルガジェット。ときどき、映画や雑誌の話。言いたいことを言い捨てるブログ。

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「酸素カプセル3時間コース」初体験で味わった、想定外の苦痛と快楽

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先週末。

金曜の夜に激痛鍼を打ってもらった際、僕は、治療院の先生から週末のランニングを禁じられた。

座骨神経痛の為に、もともとハードなトレーニングは控えていたが、先生曰く、ジョグさえもしない方が良いとのこと。

安静にして過ごすべし、ということだったので、僕は、ひたすらフィギュアと戯れていた…だけじゃない。

ランナーとして復活するための努力も(一応)行っていた。

たとえ身体を動かせなくても、できることは色々ある。

ということで、僕は、久しぶりにここへ出かけた。

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酸素カプセル「フォレスト」だ。

新宿駅前にある、業界屈指の有名店で、僕は、6年前から利用している。

酸素カプセルは、疲労回復やリフレッシュの効果もさることながら、「怪我に効く」というのも大きなポイント。

それは、5年前の肋骨強打時に利用した時から実感している。

昨年も、東京マラソン1ヶ月前の手首骨折回復を祈って、酸素のチカラに期待したことを思い出す。

ということで、僕は、座骨神経痛の早期治癒を願い、久しぶりにここを訪れたのである。

僕はこれまで、もっぱら「60分コース」を利用していた。

このコースの通常価格は2,700円だが、回数券を利用すれば、2,160円で利用可能。

だから先週も、そのパターンにしようかと思ったのだけれど、考え直した。

今回、僕がフォレストに行こうと思いたったのは、日曜の早朝。

この時間ならば、《ナイト&モーニングパック》というコースが利用できたからだ。

これは、「23時~翌12時までの来店で、酸素カプセル3時間3,500円」という内容。

回数券の適用はできないが、もしも回数券で3時間利用すると、「2,160円×3=6,480円」となるため、このコースの方が断然お得。

週末ロングランをしない(できない)分、時間は十分あるし、ならば、たっぷり酸素を味わおう!

と、決めて、僕はこの3時間コースを予約。早朝から新宿に赴いた。

店に入り、トイレで小用を済ませると、あっという間にカプセル内へ。

僕は常連なので、店員からの細かい説明は不要。

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カプセル内ではぐんぐん気圧が上がり、僕は耳抜き*1をしながら、呼吸を整える。

あとは、リラックスして寝るだけ…と思っていたのだけれど、僕にとって思わぬ罠が待ち構えていた。

1時間ぐらい経った頃だったろうか。

普段ならば、カプセル利用の終了時刻と言える頃、僕は、突然目が覚めた。

今回は3時間コースなので、まだまだ時間はたっぷりある。

だから、まだまだゆっくり眠れる筈…なのだけれど、僕にはそれができなかった。

いったいなぜか。

もの凄い尿意が襲ってきたからだ。

そもそも、目覚めた理由が尿意なのだから、再度眠れる筈がない。

いやはや困った。

トイレに行きたくてたまらないのに、僕は、まだあと2時間も、この閉鎖空間から出られない。地獄だ。

僕は、歳のせいか、もともとトイレが近く、普段でも夜中に目覚めることはある。

しかし、今回はちょっと変だ。

だってそうだろう。僕は、店に入ってすぐ、小用を済ませているのである。

それから1時間しか経っていないのに、なぜ、こんなもの凄い尿意があるのか。

僕は、自分の身体を呪った。

もはや、再度寝ることはできない。しかし、できるだけリラックスし、尿意を忘れよう、何とか耐えよう。

ということで、僕は、気持ちを切り替えることにした。

カプセル内の照明を点灯させ…。

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読書時間に変更。

「もしも眠れなかった時、退屈しないように」と持ち込んだ本だ。

まさか、尿意に耐えながら読むことになるとは思わなかったけれど。

気楽に読めて、とても面白い本たちは、ひととき、時間を忘れさせてくれた。

しかし、それも束の間。

ぐんぐん強まる尿意は、僕にリラックスを許さず、苦痛の世界へと引き込んでいった。

それから30分…1時間…。

僕は何とか苦しみに耐え続けたが、もう、流石に限界、だと思った。

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カプセル内には、緊急呼び出し用のインターホンが用意されているため、これで店員を呼べば、外に出ることはできる。

しかし、それでカプセル利用は終了*2だ。

折角の3時間コースなのに、途中で終わるのはちょっと勿体ない気がして、僕はそのボタンを押せずにいた。

とにかく猛烈な苦しみだったのに、勿体ないとか言ってる場合か!

と、今は思うのだけれど、身に染みついた貧乏性ゆえ、僕はボタンを押しきれなかった。

残り10分…5分…。

僕は、猛烈な苦しみに耐え続けながら、何とかカウントダウンを続け、ようやく…。

カプセル脱出!

もちろん、一目散でトイレへ駆け込んだ。

下品な話で恐縮だけれど、この時の尿量(なんて日本語あるのか?)がハンパじゃなかった。

いやぁ、出る、出る、出る。そして、止まらない。

数日分の尿がまとめて出たんじゃないかと思うほど。

こんな状態だったのに、我ながらよく我慢した。自分で自分を褒めたい。

トイレから出ると、なんだか身体が軽くなったような気がして、僕は実に爽快だった。

これは後で知ったことなのだけれど、酸素カプセルの効用には、「利尿作用」もあって、むくみの解消やダイエット、デトックスなど、大きなメリットをもたらすようだった。

これまでは1時間の利用だったので気がつかなかったが、3時間ともなれば、「利尿作用」も激しくなる筈。

しかも、もともと僕はトイレが近いので、その効果が劇的に現れた、ということなのだろう。

ということで、人生初の「酸素カプセル3時間コース」は、終わってみれば、快楽さえ得られた。

ただ、カプセル内では地獄の苦しみだったから、また利用するかどうかは、ちょっと悩ましいところだ。

*1:鼓膜の内側と外側に生じた圧力差を解消する方法。水圧や気圧の急激な変化によって、耳が痛くなったり、聞こえにくくなったりした場合に行う。

*2:実際は、「終了」ではなく、「中断」扱いとなるようだ。但し、再度カプセル内の気圧を上げるために時間がかかることから、そのまま「終了」扱いとなってしまうこともある。


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