僕は、ここ1年以上、頑固な不眠症に悩まされている。
寝つきは決して悪くないのだけれど、深い眠りをとることができず、すぐに目覚めてしまうのだ。
最近は、それがさらに悪化して、2時間以上の継続睡眠をとることもできなくなってしまった。
GABA、メラトニン、L-テアニンといった、睡眠に効くサプリメントは一通り飲んでいるし、安眠できると評判のマットレスも、いくつか試してみた。
しかし、ダメだった。
これはもう睡眠外来に行って、本格的に診察してもらうしかない…と思いつつ、なかなか決断できなかった。
僕の家の近くにある睡眠外来は、どこも予約でいっぱいで、1ヶ月以上待たないと診察してもらえないところばかり。
そうなると、ズボラな僕は、どうにも面倒くさくなってしまうのである。
ということで、不眠症に苦しみながら生活しているうち、この枕の存在を知った。
ブレインスリープピローだ。
睡眠関係の本として空前のベストセラーになった、この本の著者、西野 精治博士が開発した枕である。
とにかく評判のいい枕で、昨年から売り切れが続出。
特に芸能人の推奨が凄かった。
ロンブーの敦が最強の枕と絶賛し…。
サバンナの高橋も激賞していた。
芸能人は、広告塔になっているだけではないか?とも思ったが、YouTubeでの紹介を見ていたら、ぐいぐい引き込まれてしまった。
極めつけは、僕が最近ひいきにしているラジオ番組「土曜朝6時 木梨の会。」での強力プッシュ。
ブレインスリープ社は、この番組の公式スポンサーなので、プッシュするのは当然なのだけれど、僕は、それで洗脳されてしまったのかもしれない。
ということで…。
僕は、清水の舞台から飛び降りるつもりで、この枕を購入することに決めた。
何を大袈裟に、と思うかもしれないが、それには理由がある。
この枕は、なんと…。
税込33,000円!
もするからである。
なんと、マニフレックスやテンピュールの枕よりも高い。
枕に3万円超を費やすというのは、僕の予算では、到底あり得ない選択。
しかし、すっかり洗脳されてしまった僕は…。
「この値段でも評判がいいのだから、それぐらい素晴らしいに違いない」「これで不眠症が解消するなら、決して高くない」という悪魔のささやきに押し切られ、ついにこれを購入してしまった。
ということで、先月から使い始めている。
その第一印象は、「とにかく軽い!」ということだった。
枕の素材は、実に特殊で独創的。
まるで乾いた春雨のような素材が、濃密に絡み合っている。
この特殊な形状と素材が、抜群の通気性を生み、頭の熱を逃がして冷やす。
それが、この枕の大きなポイントになっているようだ。
枕なのに、シャワーで簡単に洗えてしまうのが凄い。
専用のピローカバーを巻いたところ。
これもメッシュ素材になっているので、通気性は保たれている。
専用のバッグもついていた。
とにかく、めちゃめちゃ軽いので、どんな場所に持ち運ぶのも簡単。
僕は、最初の頃、酸素カプセルサロンに持ち込んで、「マイ枕」としていたほどだった。
ということで、家でも外でも使い続けること1ヶ月あまり。
僕の不眠症はどうなったかというと…。
↓
↓
↓
全く改善されなかったw
いや、決して、悪い枕じゃない。
評判になるだけのことはあると思う。
使い心地は抜群。頭にあわせて沈み込む感じが快適だし、確かに、通気性もいい。
僕は元々寝つきが悪くないが、この枕を使い始めてからは「すーっ」と眠りに入れるようになった。
ただ…。
いざ眠りに入っても、僕は、やっぱり熟睡することができなかった。
この枕の最大の売りは、寝始めの「最初の90分」を深い眠りにすることのようなのだけれど、僕の場合は、深い眠りとならず、中途半端な気分で目が覚めてしまうのだ。
最近は、1時間も続けて眠れない日があるので、「最初の90分」という、時間さえも確保できない有様。
もちろん個人差はあるだろうが、少なくとも、僕の不眠症には、この枕は全く役に立たなかった。
3万円以上出して買ったのに…と思うとちょっと悔しい。