この雪に、感謝。
立川駅に降り立った時、僕は、そんな思いで満たされた。
夜の立川では、雪が激しく降っていたけれど、まさに、この雪のおかげで、僕は僥倖を得ることができたからだ。
時は、その数時間前に遡る。
僕は、立川シネマシティのWebサイトを眺めていた。
シネマシティのWeb座席予約システムは非常に優れていて、いったん予約が完了したあとでも、上映開始時刻20分前までキャンセルが可能。
ということは、逆に、席が全て埋まっていても、キャンセル発生で復活する可能性がある!ということ。
僕は、その可能性に賭けて、ずっとチェックを続けていたのである。
昨日、2/9(土)夜の「ボヘミアン・ラプソディ」ライブスタイル上映回は、例によって、水曜の発売直後数分で瞬殺。
水曜時点で、僕は土曜の予定が確定していなかったため、予約バトルに参加できなかったが、その後、予定が空いた。
ということで、たびたびチェックを続けていたが、空席は全く発生しなかった。
「流石に、こんなプラチナチケットだと、みんな簡単に手放さないよなぁ…。」と僕は、少し諦めかけていた。
キャンセルは、上映時間の20分前まで可能だから、直前キャンセルが発生する可能性は十分ある。
ただ、立川への移動時間も考慮しなければならないから、少なくとも、上映数時間前までにはゲットしておきたかった。
僕は、やっぱり駄目かもと思いながら、夕方、Webサイトをチェックしてみると…。
おぉぉ、キャンセルが出ているじゃないか!しかも、何席も!
僕は、この時点で状況を理解した。天気のおかげ、だ。
天気予報では、夜から再び雪が降る予報となっていた。
昨日の「ボヘミアン・ラプソディ」ライブ上映終了時刻は、10時半を過ぎるから、交通への影響で、帰宅困難の不安がよぎる人もいる筈。
このキャンセルは、それが理由に違いない。
僕は、その画面を見るや否や、すぐ、席を押さえることにした。
選んだ席は、もちろん…。
前方列のど真ん中という、極上の席。
音響を楽しむにも、ライブで盛り上がるにも、申し分のない場所だ。
はっきり言って、これまで見てきたライブ上映の中では、一番いい。
まさか、こんな素晴らしい席が、キャンセル枠でゲットできるなんて…。
僕は、雪に、そして僥倖に感謝した。
そんな感動を思い起こしつつ、僕は、立川駅からシネマシティまでの道程を歩いた。
風雪で、凍えるような寒さだったが、でも、僕の心は熱かった。
シネマシティに到着!
もちろん、ふたたび満席になっている。
僕の席から見たスクリーンの情景。
全景がきっちり見渡せるし、シネマシティ自慢の爆音も、ずんずん届く。最高の場所だ。
上映前には、例によって、爆笑の《前説》とともに、上映ルールが表示された。
このルールが、今回も、本当に、最高に心地よかった。
万雷の拍手とともに、夢の時間が終わった。
僕はこれが、8回目の「ボヘミアン・ラプソディ」鑑賞。スタンディングライブ上映だけでも4回目になる。
が、未だに全く飽きない。
いや、飽きるどころか、まだまだ、毎日だって参加したいぐらい、最高のライブだった。
立川シネマシティがとりわけ素晴らしいと思うのは、劇場の方と観客の呼吸が、ぴったり合っていると思うこと。
楽しませ方を《わかっている》劇場の人たちに、楽しみ方を《わかっている》観客が応える。
まさに、阿吽の呼吸で成り立っている舞台なので、安心して、最高の気分で楽しめるのだ。
僕は、まだまだひよっこのシネマシティズン*1だけれど、この呼吸を乱さないよう、今後も参加し続けていきたいと思う。
シネマシティからは、今回も、イベント参加者特典をいただいた。
前回の特典ステッカーと違うものだったので、嬉しい。
どうやら、他にも何種類かあるようなので、コンプリートを目指したい。
劇場からは、こんなサプライズ発表もあった。
なんと、今年の夏まで、「ボヘミアン・ラプソディ」が継続上映される!というのだ。
いろいろと政治的事情(?)があって、あくまで《目標》という形での発表にはなったけれど、シネマシティならば、きっと実現してくれると信じている。
そして…「ライブ場面全員原則タンクトップ上映」という計画もあるようだ。
確かに、夏の上映ならば、それは十分可能だろう。
これは、かなり面白い絵になりそうなので、是非とも実現を、そして、参加を目指したい。
*1:立川シネマシティ会員の愛称。